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最終更新: 2026-07-11

緊急ショートステイの探し方

緊急ショートステイとは、介護者の急な入院や冠婚葬祭、出張などの事情で、数日前〜即日にショートステイの空きを確保することです。相談する順番、通常予約との違い、費用の目安、ケアプラン未登録時の手続きと代替策までやさしく解説します。

この記事の要点

  • 緊急ショートステイとは、介護者本人の急な入院や冠婚葬祭、出張などの事情で、数日前〜即日にショートステイの空きを確保することです。通常の予約は1〜3か月前から埋まっていくため、緊急時は複数施設への同時確認が欠かせません
  • 今日・明日から預けたいときは、1.担当ケアマネジャー→2.複数施設への同時電話確認→3.地域包括支援センター→4.民間の緊急一時保護サービスの順に相談するのが基本です
  • ケアプランに未登録でも、ケアマネジャーが緊急性を認めれば当日からの利用が可能な場合があり、施設側は緊急短期入所受入加算(1日90単位、原則7日以内)を算定できます
  • 費用はサービス費の自己負担1〜3割に食費(1日約1,445円)・滞在費(多床室で1日約915円)が別途かかり、要介護3・1割負担なら1泊2日でおよそ6,200円が目安です
  • 当日中に空きが見つからないときは、訪問介護の緊急増回や夜間対応型訪問介護など、泊まりを伴わない在宅サービスで数日をしのぐ方法もあります

お急ぎの方へ — 読みながら相談も進められます

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緊急ショートステイとは?こんな場面で必要になります

結論緊急ショートステイとは、介護者本人の急な入院や冠婚葬祭、出張などの事情で、数日前〜即日にショートステイ(短期入所生活介護)の空きを確保することです。通常の予約とは異なり、複数の施設に同時に空き状況を確認する動きが欠かせません。

「今日どうしても家を空けなければならないのに、預け先が決まっていない」——そんな切迫した状況でも、落ち着いて順番どおりに動けば、数時間から数日で預け先が見つかることは少なくありません。

ショートステイ(短期入所生活介護)は、要支援・要介護の認定を受けた方が数日間施設に宿泊し、食事・入浴・排せつなどの介護や見守りを受けられる介護保険サービスです。本来は利用月の1〜3か月前から予約するのが一般的ですが、介護者の身に急なことが起きたときは、その手順を待っていられません。ここでいう「緊急」とは、そうした「今日・明日から」という切迫した状況で預け先を確保する動き方を指します。

ショートステイは、主に特別養護老人ホーム(特養)併設の施設や単独型の施設で行われます。医療的ケアが日常的に必要な方は、介護老人保健施設(老健)や介護医療院で行う医療型の短期入所療養介護(医療型ショートステイ)も候補になります。施設の種類によって電話をかける先の候補も変わるため、ケアマネジャーに心当たりを聞いておくと効率的です。

緊急ショートステイが必要になる典型的な場面は、次のようなケースです。

  • 介護者本人の急な入院・手術: ぎっくり腰や骨折、体調不良などで急きょ入院することになった
  • 冠婚葬祭: 遠方の親族の通夜・葬儀や結婚式のため、数日間家を空けなければならない
  • 出張・仕事の都合: 数日間の出張が急に決まり、代わりに介護できる人が見つからない
  • 災害・停電などの一時的な事情: 在宅での介護継続が一時的に難しくなった

今日・明日に預け先を確保するには、どんな順番で相談すればいい?

結論相談する順番は、1.担当ケアマネジャー→2.複数施設への同時電話確認→3.地域包括支援センター→4.民間の緊急一時保護サービスの4段階が基本です。順番を守ることで、公的な調整力を使いながら最短で空きにたどり着けます。

緊急時ほど、闇雲にあちこち電話をかけるより、頼れる先を順番に押さえていくほうが結果的に早く空きが見つかります。担当のケアマネジャーがいる方は、まずケアマネジャーに連絡することが最優先です。施設との調整に慣れており、ケアプランへの緊急な位置づけも担当できる立場だからです。

ケアマネジャーへの連絡と並行して、あるいは連絡がつかない場合は、次のステップに進みましょう。4つの相談先を、順番どおりに見ていきます。

  • 1. 担当ケアマネジャーに電話する: 状況(いつから・何日間・医療的ケアの有無)を伝え、ケアプランへの緊急な位置づけと施設への調整を依頼します
  • 2. 複数の施設に同時に電話し、空き状況を確認する: 1件の返事を待ってから次に電話するのではなく、候補施設に並行して問い合わせます
  • 3. 地域包括支援センターに相談する: ケアマネジャーに連絡がつかない、要支援の方、要介護認定を受けていない方は、ここが窓口になります
  • 4. 民間の緊急一時保護サービスを探す: 公的な枠がすべて埋まっている場合、保険外の有料ショートステイなどが最後の頼みになります

ケアマネジャーと複数施設への電話では、何を伝えればいい?

結論ケアマネジャーにも施設にも、「いつから」「何日間」「医療的ケアの有無」の3点を最初に伝えると、確認や調整がぐっとスムーズになります。複数施設へは、1件ずつ返事を待たずに並行して電話をかけることが時間の節約につながります。

担当のケアマネジャーには、まず状況を簡潔に伝えます。いつ何が起きて、いつからいつまで介護者が不在になるのかがはっきりしていると、ケアマネジャーはケアプランへの緊急な位置づけと、心当たりのある施設への調整を同時に進めやすくなります。ケアマネジャーは日ごろから施設と連絡を取り合っているため、一般の問い合わせより早く空き状況を教えてもらえることも少なくありません。

相談現場では、最初に電話した1つの施設で「空きがありません」と言われ、そこで探すのをあきらめてしまうご家族を見かけることがあります。実際には3〜5施設に同時に問い合わせた段階で、どこか1施設は当日〜翌日の空きが見つかるケースが少なくありません。1件の返事だけで判断せず、候補をリストにして順番に電話をかけていくことが、結果的に一番の近道になります。

電話で伝える情報をあらかじめ整理しておくと、確認にかかる時間を短縮できます。次の4点をメモにまとめてから電話をかけると安心です。

伝える情報具体例
希望する期間「本日から3泊4日」など開始日と日数
要介護度・認定の有効期間要介護3、認定は来年3月まで、など
医療的ケアの有無インスリン注射、たんの吸引、経管栄養など
送迎の可否自分で送れるか、迎えが必要か

地域包括支援センターと民間サービスは、いつ・どう頼ればいい?

結論ケアマネジャーに連絡がつかない、要支援の方、要介護認定を受けていない方は、地域包括支援センターが窓口になります。公的な枠がすべて埋まっている場合は、民間の有料ショートステイなど保険外のサービスが最後の頼みになります。

地域包括支援センターは市区町村が設置する公的な相談窓口で、要支援の方のケアプラン作成のほか、要介護認定を受けていない方や、誰に相談すればよいか分からない方の相談も受け付けています。センターによっては、自治体独自の緊急一時保護事業を案内してもらえることがあります。たとえば大阪市では「認知症高齢者緊急ショートステイ事業」として、介護者の急病や事故、通夜・葬儀などで在宅介護が一時的に難しくなった認知症の高齢者を、市内の指定施設で受け入れる仕組みがあります。制度の名称や対象条件は自治体ごとに異なるため、まずはお住まいの市区町村の地域包括支援センターや高齢者福祉の窓口に確認してみましょう。

ここまでの公的な調整でも空きが見つからない場合は、民間の選択肢が候補になります。有料老人ホームなどが空室を使って行う保険外のショートステイは、要介護認定の結果を待たずに利用できるのが特徴で、費用は1泊1万〜3万円程度が目安です。認定前の方や、今すぐ確保したい方の受け皿になります。

介護の窓口では、関西4府県(大阪・京都・兵庫・奈良)で、ショートステイに対応する施設や当日の空き状況のご相談を無料でお受けしています。公的な窓口だけでは間に合わないと感じたときは、あわせてお声かけください。

通常のショートステイ予約と何が違う?

結論通常のショートステイ予約は1〜3か月前から埋まっていくのに対し、緊急時はウェブサイトやパンフレットの情報だけでは空き状況が分からず、施設に直接電話してリアルタイムに確認する必要がある点が大きな違いです。

多くの施設は利用月の2〜3か月前から予約を受け付けており、人気の日程は受付開始直後に埋まる傾向があります。この通常の予約サイクルでは、複数の施設を見学・比較してじっくり決める時間がありますが、緊急時にはその余裕がありません。

介護サービス情報公表システムなどで施設の基本情報は調べられますが、「今日・今この瞬間に空いているか」までは反映されていないのが実情です。空床の有無は日々変動するため、確実な情報は施設への電話でしか得られません。施設によっては緊急受け入れ用の枠をあらかじめ確保している場合もあれば、まったく確保していない場合もあり、対応は施設ごとに異なります。

そのため緊急時は、比較検討よりも「まず空いている施設を確保し、そこから調整する」という判断になりやすいことも心づもりしておきましょう。

費用はいくらかかる?自己負担割合と食費・滞在費の目安

結論費用は、ショートステイの介護サービス費(自己負担1〜3割)に、食費・滞在費が実費で加わります。要介護3・1割負担・多床室の場合、1泊2日でおよそ6,200円が目安です。

介護サービス費の自己負担割合は、所得に応じて1〜3割です。これに、国の基準費用額をもとにした食費(1日約1,445円)と、部屋タイプに応じた滞在費(多床室で1日約915円、ユニット型個室で1日約2,066円)が実費として別途かかります。日常生活費(理美容代など)が加わることもあります。

次の表は、要介護3・多床室を例に、自己負担割合別の目安をまとめたものです。滞在日数が延びるほど食費・滞在費の比重が大きくなる点も押さえておきましょう。

  • 住民税非課税世帯などは補足給付(特定入所者介護サービス費)の対象で、食費・滞在費が軽減されます。ショートステイもこの制度の対象ですが、利用には市区町村への事前申請と負担限度額認定証が必要です
  • 介護サービス費の自己負担分は高額介護サービス費の対象で、一般的な所得の世帯では月44,400円が上限です。食費・滞在費・日常生活費はこの上限の対象外です
自己負担割合1泊2日の目安3泊4日の目安
1割約6,200円約12,400円
2割約7,700円約15,400円
3割約9,200円約18,400円

要介護3・多床室、国の基準費用額(食費1日1,445円・多床室915円、令和6年8月改定)をもとに、介護サービス費と食費・滞在費を合算した概算です(2026年時点)。要介護度や部屋タイプ、施設の加算により実際の金額は変わります。

ケアプランに入っていない場合、当日の手続きはどうなる?

結論ケアプランにショートステイが入っていなくても、ケアマネジャーが緊急性を認めて対応すれば、当日〜数日以内に利用できる場合があります。受け入れた施設は緊急短期入所受入加算(1日90単位、原則7日以内)を算定できる仕組みがあるためです。

本来ショートステイは、事前にケアプランへ位置づけたうえで利用するサービスです。ただし介護者の急病など緊急でやむを得ない事情がある場合は、ケアマネジャーが緊急性を判断し、暫定的な対応としてケアプランに位置づけたうえで利用を始め、正式なケアプランはあとから作成するという運用が認められています。

施設側にとっても、事前の調整なしに緊急で利用者を受け入れると、通常より手間がかかります。この負担に対応する仕組みが緊急短期入所受入加算で、1日あたり90単位(1単位10円で概算すると900円相当)が介護報酬に上乗せされ、利用者の自己負担割合に応じて1日90〜270円程度の負担増につながります。この加算は、緊急に受け入れた日から原則7日以内が対象で、やむを得ない事情がある場合は14日まで延長が認められるとされています。滞在自体はこの日数を超えて続けられますが、加算の対象期間ではなくなります。

  • そもそも要介護認定を受けていない場合、介護保険のショートステイは利用できません。この場合は、有料老人ホームなどの保険外の有料ショートステイを全額自費で利用しながら、並行して市区町村に要介護認定を申請するのが現実的な進め方です(認定の効力は申請日にさかのぼります)
比較する項目通常のショートステイ利用緊急で受け入れる場合
ケアプランへの位置づけ利用前にケアマネジャーが作成緊急対応後に正式なプランを作成
施設側の加算通常の介護報酬のみ緊急短期入所受入加算(1日90単位)が加わることがある
予約のタイミング1〜3か月前が目安当日〜数日前

厚生労働省の介護報酬の基準等に基づく一般的な運用です(2026年時点)。個別の対応は施設・ケアマネジャーにご確認ください。

当日どうしても空きが見つからないときの代替策は?

結論空きがどうしても見つからない場合は、訪問介護の緊急増回や夜間対応型訪問介護など、泊まりを伴わない在宅サービスを一時的に増やして数日をしのぐ方法があります。ケアプランの範囲内でケアマネジャーが調整します。

訪問介護の緊急増回は、ケアマネジャーがケアプランを一時的に見直し、ヘルパーの訪問回数や時間を増やす対応です。区分支給限度額(例: 要介護3で月約27万円分)の範囲内であれば、通常の訪問介護と同じ自己負担割合で利用できます。ただし、その月にすでに限度額の大半を使っている場合は増やせる余地が少なくなるため、ケアマネジャーに残りの枠を確認してもらいましょう。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護が利用できる地域であれば、日中の巡回に加えて夜間のコール対応も組み合わせられます。要介護1以上の方が対象の地域密着型サービスで、住民票のある市区町村内でのみ利用できる点に注意してください。

医療的ケアが必要な方の場合は、代替策を組む際に訪問看護の対応可否もあわせて確認したい点です。体調や医療的ケアの内容によって対応できる範囲が変わるため、主治医にご相談ください

代替策内容費用の目安
訪問介護の緊急増回ケアプラン変更でヘルパーの訪問回数を一時的に増やす通常の訪問介護と同じ自己負担1〜3割(区分支給限度額の範囲内)
夜間対応型訪問介護・定期巡回随時対応型訪問介護看護夜間の巡回や随時のコール対応で見守りを補う月額部分+訪問ごとの自己負担1〜3割
民間の家政婦・付き添いサービス保険外で自宅に泊まり込み・付き添いを依頼する1日1万〜3万円程度が目安(全額自費)
親族・近隣・シルバー人材センターなど一時的な見守りを個別にお願いする無料〜実費程度(個別の調整による)

費用は目安であり、地域・事業者・時間帯により幅があります(2026年時点)。

緊急時に慌てないために、今のうちにできることは?

結論ケアプランにショートステイをあらかじめ位置づけておくことと、複数施設の連絡先を控えておくことが、次に緊急事態が起きたときの対応時間を大きく縮めます。落ち着いている今のうちに、備えを整えておきましょう。

一度でもショートステイを利用しておくと、施設側もご本人の状態を把握しているため、次に緊急で頼るときの受け入れがスムーズになります。可能であれば、落ち着いているうちに平日の1泊2日など短い日程で一度利用しておくことをおすすめします。

介護の窓口では、関西4府県(大阪・京都・兵庫・奈良)で、ショートステイに対応する施設探しのご相談を無料でお受けしています。緊急時はもちろん、もしものときに備えて候補を整理しておきたいという段階でも、お気軽にご相談ください。

  • 担当ケアマネジャーの連絡先(緊急時用の番号があれば併せて)を控えておく
  • 自宅から通いやすい施設を2〜3か所、あらかじめ見学・利用登録しておく
  • 要介護度・服薬内容・かかりつけ医の連絡先をまとめたメモを常備しておく
  • 地域包括支援センターの電話番号を家族全員で共有しておく

よくある質問

緊急ショートステイを一言でいうと?

緊急ショートステイとは、介護者の急な入院や冠婚葬祭などの事情で、数日前〜即日にショートステイ(短期入所生活介護)の空きを確保し、要介護のご家族を預けることです。通常の予約とは異なり、担当ケアマネジャーへの連絡と複数施設への同時確認が中心になります。

今すぐ動くなら、まず誰に電話すればいいですか?

平日の日中であれば、まず担当のケアマネジャーに電話してください。ケアマネジャーは施設との調整やケアプランの緊急な見直しができる立場にあり、複数施設への同時確認も一緒に進めてくれます。連絡がつかない場合や要支援の方は、地域包括支援センターが窓口になります。

要介護認定を受けていなくても使えますか?

介護保険のショートステイは要支援1以上の認定が前提のため、認定を受けていない方は利用できません。この場合は、有料老人ホームなどが行う保険外の有料ショートステイ(全額自費、1泊1万〜3万円程度が目安)が選択肢になります。並行して市区町村に要介護認定を申請しておくと、その後の利用がスムーズです。

ケアプランに入っていなくても当日の受け入れは可能ですか?

可能な場合があります。ケアマネジャーが緊急性を認めて対応し、施設側も緊急短期入所受入加算(1日90単位、原則7日以内、やむを得ない事情があれば14日まで)を算定できる仕組みがあるためです。ただし空きがあることが前提のため、必ず受け入れられるとは限りません。

当日どうしても空きが見つからないときはどうすればいいですか?

訪問介護の緊急増回や夜間対応型訪問介護など、泊まりを伴わない在宅サービスで数日をしのぐ方法があります。ケアマネジャーに相談すれば、区分支給限度額の範囲内で訪問回数を一時的に増やす調整ができます。医療的ケアが必要な方は、主治医や訪問看護にも早めに相談してください。

費用はどのくらい準備しておけばいいですか?

目安として、要介護3・1割負担・多床室の場合で1泊2日あたり約6,200円です。2割・3割負担の方や個室を希望する場合はこれより高くなります。住民税非課税世帯などは補足給付で食費・滞在費が軽減される場合があるため、該当しそうな方は事前に市区町村へ確認しておくと安心です。

参考(一次情報)

  • 厚生労働省「指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準」
  • 介護保険法
  • 厚生労働省「令和6年度介護報酬改定について」
  • 厚生労働省「介護保険施設等における居住費・食費の基準費用額(令和6年8月改定)」
  • 大阪市「認知症高齢者緊急ショートステイ事業」

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