最終更新: 2026-07-14
老人ホームの持ち物リスト
老人ホームの持ち物リストとは、入居日までに準備する衣類・日用品・医療品・貴重品・書類を種類別に整理した一覧です。契約から入居日までのスケジュールと、施設ごとに異なる電化製品・現金の持ち込みルール、実家の片付けや事務手続きの進め方を時系列で解説します。
この記事の要点
- 入居準備は契約から入居日まで2〜4週間が目安で、持ち物準備・家財整理・事務手続きを並行して進めます
- 衣類は上下5〜7組、下着・靴下は1週間分(7組前後)が目安です
- 事務手続きに必要な書類は8種類程度、原本とコピーの両方を確認して早めにそろえます
- 電化製品や家具の持ち込み可否は施設ごとに異なり、比較した4施設種別でルールが違います
- 現金は施設の預り金制度を使い、手元に置くのは1,000〜5,000円程度にとどめるのが一般的です
老人ホームの持ち物リストとは?
結論老人ホームの持ち物リストとは、入居日までに準備する衣類・日用品・医療品・貴重品・書類を種類別に整理した一覧です。入居準備は「持ち物準備」「家財整理」「事務手続き」の3つの柱で進めると、直前になって慌てずに済みます。
老人ホームへの入居が決まると、契約から入居日までの限られた期間で多くの準備を終える必要があります。荷物をそろえるだけでなく、実家の片付けや役所・保険関係の手続きも同時並行で進めることになるため、何から手をつければよいか迷う家族は少なくありません。
この記事では、契約から入居日までのスケジュール、種類別の持ち物リスト、施設ごとに異なる持ち込みルール、事務手続きに必要な書類、実家の片付けの進め方までを時系列に沿って整理しました。印刷してそのまま使えるチェックリスト形式でまとめているので、準備の抜け漏れ防止にお役立てください。
- 持ち物準備 — 衣類・日用品・医療品・貴重品を種類別にそろえて記名する
- 家財整理 — 実家に残す物・処分する物を仕分けし、不用品を処分する
- 事務手続き — 印鑑・保険証・マイナンバーカードなど必要書類をそろえる
持ち物や手続きの範囲は施設によって差があります。関西4府県(大阪・兵庫・京都・奈良)にお住まいの方は、介護の窓口の無料相談でも具体的な準備内容をご相談いただけます。エリア外にお住まいの方は、お近くの地域包括支援センターにご相談ください。
契約から入居日まで、準備はいつ・何をすればいい?
結論契約から入居日までの準備期間は目安で2〜4週間で、居室の広さや持ち込む家財の量によって前後します。入居1週間前までに持ち物の購入・記名を終え、前日までに書類一式をそろえておくと当日慌てずに済みます。
準備期間は施設や本人の状況によって差がありますが、契約直後・入居2週間前・入居1週間前・前日・当日の5つの節目で「やること」を区切ると管理しやすくなります。下表を参考に、家族間で担当を分担しながら進めましょう。
| 時期 | 準備すること | ポイント |
|---|---|---|
| 契約後すぐ(目安3〜4週間前) | 重要事項説明書の再確認、持ち込み家具・電化製品の可否確認、居室の採寸 | 施設に電話で確認しておくと買い直しのムダを防げます |
| 入居2週間前 | 持ち物リストに沿って衣類・日用品を購入し、記名を開始する | 布用ペンやアイロンシールを使うと記名作業がまとまります |
| 入居1週間前 | 事務手続きの書類一式をまとめる、家具の搬入手配、不用品の処分申込み | 郵便物の転送届もこの時期に済ませておきます |
| 入居前日 | 荷物の最終チェック、貴重品・現金の管理方法を家族で共有 | チェックリストで指差し確認すると忘れ物を防げます |
| 入居当日 | 荷ほどき、職員へのあいさつ、記名漏れの確認 | 足りない物は後日郵送で追加しても問題ありません |
スケジュールは施設の受け入れ体制や居室の広さにより前後します。契約時に配布される「入居のご案内」を基準に調整してください(2026年7月時点の一般的な目安)。
衣類・日用品は何をどれくらい準備すればいい?
結論衣類は普段着の上下を5〜7組、日用品はタオルや洗面用具を1式そろえるのが目安です。下着・靴下は1週間分を目安にすると、施設の洗濯頻度に合わせて無理なく着回せます。
衣類・日用品の数量は、施設の洗濯サービスの頻度(週2〜3回が目安)や、家族が面会時に持ち帰り・持参できるペースによって調整します。以下の表を目安に、まずは1週間分を基準にそろえるとバランスが取れます。特に肌着・靴下は多めに用意しておくと、洗濯が間に合わないときも安心です。
| 分類 | 品目 | 目安の数量 | メモ |
|---|---|---|---|
| 衣類 | 普段着(上下) | 5〜7組 | 着脱しやすいもの・洗濯しやすい素材が便利です |
| 衣類 | 下着・肌着 | 7枚 | 毎日交換する前提で1週間分をそろえます |
| 衣類 | 靴下 | 7足 | サイズが緩めのものは転倒予防に不向きです |
| 衣類 | 寝間着・パジャマ | 3〜4組 | 前開きタイプは着替えの介助がしやすくなります |
| 衣類 | 羽織り物・防寒着 | 1〜2枚 | 居室やフロアの空調に合わせて調整します |
| 衣類 | 屋内用・屋外用の靴 | 各1足 | 滑りにくい靴底のものを選びます |
| 日用品 | タオル類(バスタオル・フェイスタオル) | 各5〜6枚 | 入浴頻度に合わせて数量を調整します |
| 日用品 | 洗面用具一式 | 1式 | 歯ブラシ・歯磨き粉・くし・爪切りなど |
| 日用品 | ティッシュ・衛生用品 | 適宜 | 施設支給の場合は不要になることがあります |
数量はあくまで目安です。施設の洗濯頻度や本人の生活リズムに合わせて、入居後に調整しても問題ありません(2026年7月時点の一般的な目安)。
医療品・介護用品はどこまで持参すればいい?
結論医療品・介護用品は、お薬手帳や現在服用中の薬など6つの分野に分けてそろえるのが一般的とされています。以降の処方や服薬管理は、提携医療機関や施設の看護体制に引き継ぐのが基本です。
医療的なケアが必要な場合、入居前に主治医と施設の看護・医療体制について相談しておくと、引き継ぎがスムーズになるとされています。服薬管理を「自己管理」にするか「施設管理」にするかは、契約前に確認しておきたいポイントです。
| 分野 | 持参するものの例 | メモ |
|---|---|---|
| お薬関連 | お薬手帳、現在服用中の薬(数日分)、薬の説明書 | 以降の処方は提携医療機関や施設の管理体制に引き継ぐのが一般的とされています |
| 受診関連 | 診察券(かかりつけ医・歯科・眼科など) | 持病がある場合は事前に主治医へ相談しておくと安心です |
| 視覚・聴覚の補助具 | 眼鏡、補聴器、入れ歯とそれぞれの保管ケース | 紛失防止のため保管ケースにも記名します |
| 歩行補助具 | 杖、歩行器など使用中のもの | 施設で貸与・購入できる場合もあります |
| 介護用品 | おむつ、リハビリパンツ、パッド類 | 施設が販売・管理するケースも多く契約前の確認が必要です |
| 情報共有 | 持病・アレルギー・既往歴に関するメモ | 服薬情報とあわせて施設に引き継ぎます |
医療的ケアの範囲や服薬管理の方法は施設ごとに異なります。持病がある場合は、入居前に主治医と施設の双方に相談することをおすすめします。
貴重品・現金・印鑑の持ち込みと記名ルールは?
結論貴重品・現金・印鑑は、現金を1,000〜5,000円程度の少額にとどめて施設の預り金制度を使うのが一般的です。印鑑は契約手続き用の認印を1本用意し、衣類や日用品には記名をしておくと紛失防止につながります。
貴重品の管理方法は施設によってルールが異なります。貴重品ボックスの有無や、紛失時の施設側の対応方針についても、契約時にあわせて確認しておくとトラブルを防げます。現金・貴重品の管理方法は家族間で事前に役割分担を決めておくと、入居後に慌てずに済みます。
| 項目 | 取り扱いの目安 |
|---|---|
| 現金 | 少額の手元現金(目安1,000〜5,000円程度)と、施設の預り金制度の利用 |
| 印鑑 | 契約手続き用の認印を1本、実印は基本的に自宅または家族が保管 |
| 通帳・キャッシュカード | 家族が管理するのが基本、施設によっては預かり不可 |
| 記名ルール | 衣類・日用品すべてに氏名を記入(布用ペン・アイロンシール・お名前スタンプなど) |
| 貴重品管理 | 貴重品ボックスの有無を施設に確認し、高価な物や思い入れの強い品は持ち込みを最小限に |
現金・貴重品の管理方法は施設ごとにルールが異なるため、重要事項説明書または契約時に必ず確認してください。
電化製品や家具・冷蔵庫の持ち込みは施設でどう違う?
結論電化製品や家具・冷蔵庫の持ち込みルールは、施設の種類や居室の広さによって大きく異なります。介護付き有料老人ホームでは個人用の冷蔵庫やテレビを持ち込める施設が多い一方、特別養護老人ホーム(特養・原則要介護3以上)では備え付け家具が基本になることが多いです。
同じ「老人ホーム」でも、居室の広さや設備の考え方は施設種別によって異なります。契約前に居室の採寸や電気容量(アンペア数)、コンセントの位置を確認しておくと、購入・搬入後のトラブルを防げます。
| 施設種別(正式名称・入居条件) | 家具・電化製品の目安 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 介護付き有料老人ホーム(自立〜要介護5まで受け入れる施設が多い) | 冷蔵庫・テレビ・小型家具の持ち込みが可能な施設が多い | 電気容量とコンセント位置、家具のサイズ上限を確認します |
| 住宅型有料老人ホーム(自立〜要介護の方まで施設により受け入れ範囲が異なる) | 居室が広めの施設もあり、家具持ち込みの自由度が比較的高い傾向 | 外部の訪問介護サービスを使う場合は生活動線も考慮します |
| サービス付き高齢者向け住宅(サ高住・自立〜軽度要介護の方が中心、施設により異なる) | キッチン・浴室付きの住戸では家電が必要になることも | 賃貸借契約のため、退去時の原状回復ルールを確認します |
| 特別養護老人ホーム(特養・原則要介護3以上、特例入所あり) | 備え付け家具が基本で、個人の大型家具・家電は不可の施設が多い | 冷蔵庫が共用の場合、個室内での飲食物の保管ルールを確認します |
持ち込みの可否は施設ごとの個別ルールによるため、上記は一般的な傾向です。重要事項説明書や内見時に必ず確認してください(2026年7月時点の一般的な傾向)。
事務手続きに必要な書類は何をそろえればいい?
結論事務手続きに必要な書類は、印鑑・健康保険証・診察券・マイナンバーカードなど8種類程度を用意するのが一般的です。原本とコピーの両方が必要になる書類もあるため、リストを見ながら早めにそろえておくと安心です。
必要書類は施設によって多少異なりますが、契約時に配布される「入居のご案内」などのリストと照合しながら、原本とコピーを取り違えないように準備しましょう。マイナンバーカードは写しの提出で足りる施設も多いため、事前確認をおすすめします。
| 書類 | 主な用途 | 原本・コピー |
|---|---|---|
| 契約書・重要事項説明書 | 契約内容の確認・保管用 | 原本 |
| 印鑑(認印) | 各種契約書類への押印 | 実物を持参 |
| 健康保険証・介護保険被保険者証 | 医療機関の受診、介護保険の給付手続き | 原本 |
| 診察券(かかりつけ医・歯科など) | 提携医療機関への情報引き継ぎ | 原本またはコピー |
| マイナンバーカード | 行政手続き全般 | コピー可の施設が多い(要確認) |
| お薬手帳 | 服薬管理の引き継ぎ | 原本 |
| 年金手帳・振込先口座情報 | 利用料の引き落とし手続き | コピー |
| 緊急連絡先・身元引受人の情報 | 緊急時の連絡先の登録 | 指定の書式に記入 |
必要書類は施設によって異なります。契約時に配布されるリストと照合し、不明な点は施設の相談員に確認してください(2026年7月時点の一般的な目安)。
実家の片付け・不用品処分はどう進めればいい?
結論実家の片付け・不用品処分は、入居日の1〜2週間前から着手し、荷物を「持参する物」「家族が保管する物」「処分する物」の3つに仕分けると作業が進めやすくなります。大型家具・家電の処分は自治体の粗大ごみ回収に申込みから1〜2週間程度かかることが多く、早めの手配が安心です。
仕分けが終わったら、郵便物の転送届(郵便局)や、電気・ガス・水道、固定電話、新聞などライフラインの解約・名義変更を進めます。持ち家の場合、空き家をどうするか(賃貸に出す・売却する・当面そのままにするなど)は、入居準備とは切り離してじっくり検討しても問題ありません。
不用品の処分は、自治体の粗大ごみ収集のほか、量が多い場合は不用品回収業者への依頼も選択肢になります。回収日までに日数がかかることが多いため、入居日が決まった時点で早めに申し込んでおくと安心です。
- 持参する物 — 入居先で使う衣類・日用品・思い出の品など
- 家族が保管する物 — 通帳・権利証・アルバムなど今後も必要な貴重品
- 処分する物 — 大型家具・家電・使わなくなった日用品(自治体回収や不用品回収業者へ依頼)
入居後に後悔しないためのチェックリストは何を確認すればいい?
結論入居後に後悔しないためのチェックリストは、8項目を最終確認すると安心です。よくある後悔は「充電器や普段使いの小物を忘れた」「重要事項説明書の持ち込み制限を見落とした」の2つに大別されます。
介護の窓口の相談現場では、持ち物の記名漏れや重要事項説明書の見落としが、入居直後のちょっとしたトラブルとして相談されることがあります。特に「費用に含まれるもの・含まれないもの」「居室設備の項目」「持ち込み制限」は、出発前に読み返しておくと安心です。
忘れ物として意外に多いのが、充電器の予備、眼鏡や補聴器の予備電池、使い慣れた爪切りなど、日常のちょっとした道具です。荷物をまとめる際は、下のチェックリストを印刷し、指差し確認しながら進めることをおすすめします。
- 衣類・日用品(記名済み)
- 医療品・お薬手帳・診察券
- 貴重品(少額の現金・認印)
- 事務書類一式(保険証・マイナンバーカードなど)
- 電化製品(持ち込み許可を確認済みのもの)
- 充電器・予備の眼鏡や補聴器の電池
- 家族の緊急連絡先の共有
- 重要事項説明書の最終確認
細かい持ち込みルールに迷ったときは、関西4府県(大阪・兵庫・京都・奈良)にお住まいの方であれば、介護の窓口の無料相談でもご相談いただけます。エリア外にお住まいの方は、お近くの地域包括支援センターにご相談ください。
よくある質問
一言でいうと、老人ホームの持ち物リストとは何ですか?
一言でいうと、入居日までに準備する衣類・日用品・医療品・貴重品・書類を種類別にまとめた準備一覧です。契約から入居日まで2〜4週間を目安に、持ち物の準備と事務手続きを並行して進めます。
衣類はどれくらいの量を用意すればいいですか?
普段着は上下5〜7組、下着・靴下は7枚(7足)程度を目安にすると、施設の洗濯頻度に合わせて無理なく着回せます。特養やグループホームなど施設の洗濯サービスの頻度に応じて微調整してください。
現金や印鑑はどこまで持ち込んでいいですか?
現金は施設の預り金制度を利用し、手元に置くのは1,000〜5,000円程度が一般的です。印鑑は契約手続き用の認印を1本用意し、実印や通帳は家族が管理するケースが多くなっています。
冷蔵庫やテレビは持ち込めますか?
施設の種類や居室の広さによって異なり、介護付き有料老人ホームでは持ち込み可能な施設が多い一方、特別養護老人ホーム(特養)では備え付け家具が基本になることが多いです。契約前に重要事項説明書や内見で確認しましょう。
実家の片付けはいつから始めればいいですか?
入居日の1〜2週間前から着手すると、大型家具・家電の処分手配(自治体回収は申込みから1〜2週間程度)にも余裕を持って対応できます。持参する物・保管する物・処分する物の3つに仕分けると進めやすくなります。
持ち物に記名は必要ですか?
はい。衣類・日用品はすべて布用ペンやアイロンシールで記名しておくのが基本です。似たデザインの持ち物が多い共同生活の場では、記名の有無が紛失防止に直結します。
参考(一次情報)
- 厚生労働省「有料老人ホーム設置運営標準指導指針」
- 厚生労働省「重要事項説明書」の様式例
- 大阪府「有料老人ホーム入居ガイドブック」
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