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最終更新: 2026-07-11

アルツハイマー型認知症とは|症状の進行と介護・施設選びのポイント

アルツハイマー型認知症とは、脳にアミロイドβやタウたんぱくが蓄積し記憶障害から始まる認知症で、認知症の原因の中で最多の約6〜7割を占めます。他タイプとの症状の違い、初期・中期・後期の進行、新薬治療の位置づけ、施設選びのポイントを解説します。

この記事の要点

  • アルツハイマー型認知症とは、脳にアミロイドβやタウたんぱくが蓄積して起こる認知症で、認知症の原因の中で最も多く、全体の約6〜7割を占めるとされています(厚生労働省研究班報告)
  • 血管性・レビー小体型・前頭側頭型など他のタイプと比べて、記憶障害(もの忘れ)が最も早期から中心的な症状として現れやすいのが特徴とされています
  • 症状の進行は、初期(もの忘れ)・中期(見当識障害やBPSDの出現)・後期(身体機能の低下)という3つの段階でとらえると、必要な介護の変化を把握しやすくなります
  • 2023年以降、原因物質とされるアミロイドβに働きかけるレカネマブ・ドナネマブなどの薬が登場しましたが、対象は軽度認知障害(MCI)や軽度の認知症などごく早期の患者に限られています
  • 在宅介護が難しくなるサインが出てきたら、要支援2以上が目安のグループホームや、原則要介護3以上が目安の特別養護老人ホーム(特養)などが選択肢になります

アルツハイマー型認知症とは?何が原因で起こる病気ですか?

結論アルツハイマー型認知症とは、脳にアミロイドβやタウたんぱくという特殊なたんぱく質が蓄積し、神経細胞が徐々に減っていくことで記憶力や判断力が低下する病気です。認知症の原因となる病気の中で最も多く、全体の約6〜7割を占めるとされています(厚生労働省研究班報告)。

ご家族が「アルツハイマー型認知症」と診断されると、これから症状がどう変わっていくのか、介護はどのくらい大変になるのか、先の見通しが分からず不安になるのは自然なことです。まずはこの病気がどのように起こり、なぜ記憶の障害から始まりやすいのかを知ることが、これからの見通しを立てる第一歩になります。

原因については、脳内にアミロイドβという特殊なたんぱく質が蓄積して老人斑と呼ばれるしみのようなものを作り、続いてタウたんぱくが神経細胞の内部にたまって神経原線維変化を起こし、神経細胞が徐々に減っていくと考えられています(アミロイド仮説)。この変化は、症状が現れる10年以上前から始まっているとされています。

たんぱく質の蓄積は、記憶をつかさどる海馬という部分から始まりやすく、その後、脳の広い範囲に少しずつ広がっていくとされています。海馬の働きが早い段階で低下するため、アルツハイマー型認知症ではもの忘れ(記憶障害)が最初の目立った症状として現れやすいという特徴につながっています。

この記事では、血管性認知症など他のタイプとの症状の違い、初期・中期・後期という進行段階ごとの生活への影響、レカネマブなど新しい治療薬の位置づけ、そして在宅介護が難しくなってきたときの施設選びの視点まで、順番に解説します。

  • 加齢: 65歳以上で発症率が上がり、高齢になるほど割合が増えるとされています
  • 遺伝的な要因: ごく一部に家族性のタイプもありますが、多くは加齢に伴って発症するとされています
  • 生活習慣病: 高血圧・糖尿病・脂質異常症などとの関連が指摘されています

血管性認知症やレビー小体型認知症とは何が違いますか?

結論4大認知症のうち、アルツハイマー型認知症だけが記憶障害(もの忘れ)を最初の中心的な症状として発症しやすいという違いがあります。血管性認知症は意欲低下やまだら症状、レビー小体型は幻視、前頭側頭型は人格や行動の変化が先に目立ちやすいとされています。

認知症の原因となる病気は数十種類あるとされますが、なかでもアルツハイマー型・血管性・レビー小体型・前頭側頭型の4つは4大認知症と呼ばれ、原因や最初に目立つ症状、進行の仕方がそれぞれ異なります。同じ「認知症」でも中身が違うため、種類の違いを意識すると、ご本人の状態や今後の見通しを整理しやすくなります。

4つの特徴を表で比較すると、次のとおりです。

認知症の種類主な原因最初に目立ちやすい症状進行のパターン
アルツハイマー型(全体の約6〜7割)アミロイドβ・タウたんぱくの蓄積による神経細胞の減少記憶障害(もの忘れ)が中心年単位でゆるやかに進行することが多いとされています
血管性(約2割)脳梗塞・脳出血などの脳血管障害意欲低下、まだら認知症(できることとできないことの差)脳血管障害の再発のたびに段階的に進行することがあります
レビー小体型(約4%)レビー小体(アルファシヌクレイン)というたんぱく質の蓄積ありありとした幻視、パーキンソン症状、認知機能の変動調子の良い時と悪い時の波をくり返しながら進行するとされています
前頭側頭型(1%前後)前頭葉・側頭葉の萎縮人格変化、社会のルールを守れなくなるなど行動面の変化記憶よりも先に行動・性格面の変化が進みやすいとされています

割合は厚生労働省研究班「都市部における認知症有病率と認知症の生活機能障害への対応」(2013年公表)による目安です。複数の原因が重なる混合型もあり、正確な診断には専門医による検査が必要です(2026年時点)。

症状の進行は何段階に分かれますか?

結論アルツハイマー型認知症の症状の進行は、初期(もの忘れが中心)・中期(見当識障害やBPSDの出現)・後期(身体機能の低下)という3つの段階に分けて捉えられることが多いとされています。段階が進むにつれて、必要な介護の量と種類が変わっていきます。

進行の速さや症状の現れ方には個人差が大きく、すべての方が同じ順番で同じ症状を経験するわけではありません。ただし、大まかな段階を知っておくと、いま本人がどのあたりにいるのか、次にどんな変化が起こりやすいのかを考えやすくなり、介護保険の申請や施設探しのタイミングを検討するうえでも役立ちます。

まずは3つの段階の全体像を一覧で確認し、次の章からそれぞれの段階を詳しく見ていきましょう。

病期主な症状の目安生活への影響介護のポイント
初期(軽度)直近の記憶が抜け落ちる、同じ話を繰り返す、日付があいまいになる仕事や家事でのミスが増えるが、身の回りのことはほぼ自分でできる本人の自尊心に配慮しながら見守り、受診と介護保険の申請を検討する時期です
中期(中等度)場所の見当識障害、着替えや料理の手順がわからなくなる、物盗られ妄想や徘徊などBPSDの出現着替え・入浴・金銭管理など複数の場面で介助が必要になりますデイサービスや訪問介護の活用、ひとり歩き対策、介護者の休息の確保が重要になります
後期(重度)言葉でのやり取りが難しくなる、家族の判別が難しくなる、嚥下・歩行機能の低下食事・排せつ・移動など日常生活のほぼすべてに介助が必要になります誤嚥性肺炎の予防など医療と連携した介護、施設入居や在宅医療の検討が中心になります

進行の速さや症状の現れる順序には個人差が大きく、一般的な目安です(日本神経学会「認知症疾患診療ガイドライン」等を参考に作成、2026年時点)。

初期(軽度)にはどんな様子が見られますか?

結論アルツハイマー型認知症の初期には、同じ話を何度も繰り返すなど6つの変化が目立ちやすく、なかでも直近の出来事に関する記憶障害(もの忘れ)が中心になります。身の回りのことの多くは自分でこなせるため、家族から見ると年のせいの物忘れと区別しにくい時期です。

初期のアルツハイマー型認知症では、何年も前の記憶や体に染みついた習慣は比較的保たれる一方、「さっき聞いたこと」「ついさっきしたこと」など直近の記憶から抜け落ちやすくなるとされています。本人にも自覚があることが多く、もの忘れを指摘されると取り繕ったり、ごまかしたりする様子もよく見られます。

この時期のご家族が気づきやすい具体例には、次のようなものがあります。

  • 同じ話や同じ質問を、短時間のうちに何度も繰り返す
  • 約束や通院の予定を忘れる、二重の予定を入れてしまう
  • 財布や鍵など、物のしまい忘れ・置き忘れが増える
  • 料理の味付けが変わる、段取りに時間がかかるようになる
  • 今日の日付や曜日があいまいになる
  • 新しいこと(家電の操作など)を覚えるのが難しくなる

この段階では身の回りの動作や仕事・家事の多くを自分でこなせることが多く、一見すると大きな支障がないように見えることもあります。この時期に気づいて受診と介護保険の申請につなげることが、後の選択肢を広げることにつながります。

中期(中等度)にはどんな変化が起こりますか?BPSDとは何ですか?

結論アルツハイマー型認知症の中期になると見当識障害が進み、徘徊(ひとり歩き)や物盗られ妄想などBPSD(行動・心理症状)を含む6つの変化が現れやすくなります。着替えや料理など複雑な動作にも介助が必要になってきます。

中期では記憶障害がさらに進むだけでなく、「自分が今どこにいるのか」「今が何年の何月か」がわかりにくくなる見当識障害が目立つようになります。住み慣れた自宅の近くで道に迷う、季節に合わない服を着るといった様子が見られることもあります。

この段階で家族の負担が大きく増えるのが、BPSD(行動・心理症状)の出現です。中核症状(記憶障害・見当識障害など)は脳の障害から直接起こるのに対し、BPSDは不安や環境の変化などが引き金となって二次的に現れる症状で、出る人と出ない人がいます。アルツハイマー型認知症では、初期のうちは本人の自覚や理解力が比較的保たれやすいことから、もの忘れを指摘されて「自分が忘れたのではなく、誰かが盗った」と考える物盗られ妄想が、身近な家族に向けられやすい症状として知られています。

この時期に見られやすい変化には、次のようなものがあります。

  • 自宅の近くでも道に迷う、外に出たまま戻れなくなる(ひとり歩き・徘徊)
  • 財布や通帳が見当たらないと、家族を疑う(物盗られ妄想)
  • 着替えの順番がわからない、季節に合わない服を選ぶ
  • 料理・洗濯・買い物など、複数の手順がある家事が難しくなる
  • 昼夜が逆転する、日中もうとうとする時間が増える
  • 些細なことで怒りっぽくなる、不安が強くなる

この段階になると目を離せない時間が増え、介護者の負担が一気に重くなりやすいとされています。ひとりで抱え込まず、デイサービス(通所介護)や訪問介護などの在宅サービスを組み合わせて、介護者自身の休息の時間を確保することが欠かせません。

後期(重度)にはどんな状態になりますか?

結論アルツハイマー型認知症の後期になると、言葉でのやり取りが難しくなるなど6つの変化が現れやすく、なかでも歩行や飲み込みといった体の機能の低下が目立つようになります。食事・排せつ・移動など、日常生活のほぼすべてに介助が必要になる時期です。

後期には、記憶や見当識の障害だけでなく、身体機能そのものの低下が前面に出てくるとされています。話しかけても言葉で返すことが難しくなったり、家族の顔を見てもすぐに認識できなかったりする場面が増えてきます。

とくに注意したいのが、飲み込む力(嚥下機能)の低下です。食べ物や飲み物、あるいは唾液が誤って気管に入ってしまうことで起こる誤嚥性肺炎は、高齢の方の肺炎の多くに関連しているとされ、後期の身体的なケアで重要な注意点のひとつです。あわせて、歩行機能の低下による転倒や、寝たきりに近い状態からの床ずれ(褥瘡)にも配慮が必要になります。

この時期に見られやすい変化には、次のようなものがあります。

  • 言葉での意思疎通が難しくなる、発語そのものが減る
  • 家族や親しい人の顔を見ても、すぐには判別できないことがある
  • 食事中にむせる、飲み込みに時間がかかる(嚥下機能の低下)
  • 歩行が不安定になる、立ち上がりに介助が必要になる
  • 尿意・便意を伝えられなくなる(失禁)
  • 表情の変化が少なくなる、反応する場面が減る

この段階では24時間体制の見守りと、食事形態の工夫(きざみ食・とろみ食など)、体位変換や口腔ケアといった医療的な視点を含むケアが必要になり、ご家族だけで担い続けることが難しくなる時期でもあります。

レカネマブなど新しい治療薬はどのような位置づけですか?

結論レカネマブやドナネマブは、原因物質とされるアミロイドβを脳内から取り除くことを目的とした「疾患修飾薬」で、2023年以降、日本でも使えるようになりました。ただし対象は、軽度認知障害(MCI)や軽度の認知症など、ごく早期の患者に限られています。

これまでアルツハイマー型認知症の治療には、ドネペジルなど、脳内の神経伝達物質の働きを助けることで記憶などの中核症状の進行を穏やかにする薬(対症療法薬)が使われてきました。これらは病気の原因そのものに働きかけるわけではなく、症状の進行をゆるやかにすることを目的とした薬とされています。

これに対し、2023年12月に発売されたレカネマブ、2024年に承認されたドナネマブは、アミロイドβという原因物質そのものに働きかける新しいタイプの薬で、疾患修飾薬と呼ばれます。臨床試験では一定期間での症状悪化を抑える効果が報告されていますが、病気を治す薬ではなく、あくまで進行を穏やかにすることを目的とした薬とされています。

対症療法薬と疾患修飾薬の違いを整理すると、次のとおりです。

薬の種類代表的な薬目的対象となる病期の目安
症状を穏やかにする薬(対症療法薬)ドネペジルなど神経伝達物質の働きを調整し、記憶などの中核症状の進行を穏やかにする軽度から高度まで、幅広い病期で使われることがあります
原因物質に働きかける薬(疾患修飾薬)レカネマブ・ドナネマブなど原因物質とされるアミロイドβを脳内から取り除く軽度認知障害(MCI)や軽度の認知症など、ごく早期に限られます

2026年時点の一般的な整理です。疾患修飾薬を使うには、事前にアミロイドの蓄積を確認する検査(PET検査や脳脊髄液検査)や、副作用を確認するための定期的なMRI検査が必要とされています。使用できるかどうかは、必ず主治医・かかりつけ医にご相談ください。

在宅介護が難しくなるサインと、対応できる施設は?

結論アルツハイマー型認知症で夜間のひとり歩きが増える、介護者が眠れない日が続くといった5つのサインが出てきたら、在宅介護の限界が近づいている合図とされています。進行の段階に応じて、グループホーム・介護付有料老人ホーム・特別養護老人ホーム(特養)などが選択肢になります。

「まだ家族でがんばれるはず」と思っているうちに、介護者の心身の負担が積み重なってしまうことは少なくありません。次のようなサインが重なってきたら、在宅での介護を続けるための工夫だけでなく、施設という選択肢も具体的に検討してよい時期です。

  • 夜間のひとり歩き(徘徊)が増え、目が離せない
  • 介護者が眠れない日、体調を崩す日が増えている
  • 暴言や介護拒否など、BPSDへの対応が難しくなってきた
  • 食事・排せつ・移動の介助に、複数人の手が必要になってきた
  • 誤嚥やたんの吸引など、医療的なケアが必要になった
施設の種類検討したい主なサイン主な入居条件の目安月額費用の目安
グループホーム(認知症対応型共同生活介護)ひとり歩き(徘徊)で目が離せない(中期以降に多い)要支援2以上+医師による認知症の診断+原則同一市区町村約12万〜20万円
介護付有料老人ホーム介護者の心身が限界に近づいている(中期〜後期に多い)施設により自立〜要介護(認知症ケアに力を入れる施設もあります)約15万〜30万円
特別養護老人ホーム(特養)食事・排せつ・移動の介助が全面的に必要(後期に多い)原則要介護3以上(要介護1・2は特例入所のみ)約8万〜15万円
介護医療院誤嚥やたんの吸引など医療的ケアが必要(後期に多い)要介護1以上で医療的ケアが必要な方約9万〜17万円

月額費用は介護保険の自己負担(1割の場合)に家賃・食費・管理費等を加えた概算目安です(2026年時点)。所得段階・居室タイプ・地域により変わります。グループホームは地域密着型サービスのため、原則として施設と同じ市区町村に住民票があることが条件です。候補選びに迷ったときは、介護の窓口の相談員が無料でお調べします。

これからアルツハイマー型認知症の介護にどう備えればよいですか?

結論アルツハイマー型認知症の診断が確定したら、要介護認定の結果が出るまで原則30日以内かかることを踏まえ、症状の記録を続けながら介護保険の申請と施設の情報収集を並行して進めることが、後の選択肢を広げることにつながります。焦って決める必要はありませんが、情報収集は早めに始めておくと安心です。

介護の窓口の相談現場では、「アルツハイマー型認知症と診断されたが、今はまだ在宅で大丈夫。ただ、この先どうなるのか見通しが立たず不安」というご相談を数多くお受けします。実際には、初期のうちから進行の見通しと施設の情報を知っておいたご家族の方が、症状が進んだときに慌てず、本人に合った環境を選べています

介護の窓口では、症状の進行度合いやご予算、ご希望のエリアをうかがい、関西4府県で受け入れ実績のある施設を相談員が無料でお調べします。情報収集の段階からのご相談も歓迎していますので、お気軽にお問い合わせください。

アルツハイマー型認知症の進行そのものを止めることは難しくても、病期に合った環境とかかわり方によって、穏やかに過ごせる時間を増やすことはできるとされています。この記事が、ご本人とご家族にとって納得のいく選択の助けになれば幸いです。

よくある質問

アルツハイマー型認知症とは、一言でいうとどのような病気ですか?

一言でいうと、脳にアミロイドβなどの特殊なたんぱく質がたまり、記憶をつかさどる部分から萎縮が進んで、もの忘れから始まりやすい認知症です。認知症の原因の中で最も多く、全体の約6〜7割を占めるとされています。

アルツハイマー型認知症と血管性認知症は、どう見分ければよいですか?

自己判断での見分けは難しく、最終的な診断には医師による検査が必要です。目安としては、アルツハイマー型はもの忘れ(記憶障害)が先に、血管性認知症は意欲の低下やできることとできないことの差(まだら認知症)が先に目立ちやすいとされています。気になる症状があれば、もの忘れ外来などの専門医にご相談ください。

症状はどのくらいの期間で進行しますか?

進行の速さには個人差が大きく、一概には言えないとされています。一般的には初期から後期まで年単位でゆるやかに進むといわれますが、体調や環境、治療の状況によっても変わります。今後の見通しについては、主治医・かかりつけ医にご相談ください。

レカネマブを使えば、進行を止めたり治したりできますか?

レカネマブやドナネマブは、根本的に治す薬ではなく、原因物質とされるアミロイドβを取り除くことで進行を穏やかにすることを目的とした薬とされています。対象は軽度認知障害(MCI)や軽度の認知症などごく早期の患者に限られ、事前の検査や定期的なMRIも必要です。使用できるかどうかは、主治医・かかりつけ医にご相談ください。

物盗られ妄想が出てきました。何が起きているのですか?

物盗られ妄想は、BPSD(行動・心理症状)と呼ばれる周辺症状の一つで、もの忘れの自覚がある本人が「自分が忘れたのではなく、誰かが盗った」と考えてしまうことで起こりやすいとされています。人格が変わったわけではなく、不安から生じる反応と捉え、頭ごなしに否定せず対応することが大切です。

施設への入居は、どのタイミングで考えればよいですか?

夜間のひとり歩きが増える、介護者の心身が限界に近づいているなどのサインが出てきたら、具体的に検討してよい時期です。進行の段階に応じて、グループホーム(要支援2以上が目安)、介護付有料老人ホーム、特別養護老人ホーム(原則要介護3以上が目安)などが選択肢になります。

参考(一次情報)

  • 厚生労働省「認知症施策推進大綱」
  • 厚生労働省「アルツハイマー病の新しい治療薬について」
  • 厚生労働省研究班「都市部における認知症有病率と認知症の生活機能障害への対応」(2013年公表)
  • 国立長寿医療研究センター
  • 日本神経学会「認知症疾患診療ガイドライン」

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このテーマの全体ガイド

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