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最終更新: 2026-07-05

ショートステイとは

ショートステイ(短期入所生活介護)とは、数日から宿泊して介護や食事・入浴の支援を受けられる介護保険サービスです。要介護度別の1泊あたりの費用目安、連続30日までの利用ルール、予約のコツ、特養待機中のロングショート活用まで、はじめての方にやさしく解説します。

この記事の要点

  • ショートステイ(短期入所生活介護)は、数日から施設に宿泊して食事・入浴・排せつなどの介護を受けられる介護保険サービスです
  • 費用は介護サービス費の自己負担(1〜3割)+居住費・食費などの実費で、1割負担なら1日あたり3,000〜4,500円程度が目安です
  • 介護保険での連続利用は30日まで。利用日数は要介護認定の有効期間のおおむね半数以内が目安とされています
  • 人気の施設は1〜3か月前に埋まりやすく、早めの予約・複数施設への利用登録・キャンセル待ちがコツです
  • 特養待機中はロングショート(自費日を挟む長期連続利用)も選択肢ですが、月10万円前後の費用に注意が必要です

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ショートステイ(短期入所生活介護)とは?どんなサービス?

結論ショートステイとは、介護が必要な方が数日から短期間、施設に宿泊して食事・入浴・排せつなどの介護や機能訓練を受けられる介護保険サービスです。正式名称は短期入所生活介護といいます。

ショートステイは、自宅で暮らす要支援・要介護の方が一時的に施設で生活するサービスです。宿泊中は介護職員が24時間体制で見守り、食事や入浴の介助、服薬の声かけ、レクリエーションなどを提供します。1泊2日から利用でき、主に特別養護老人ホーム(特養)に併設された施設や、ショートステイ専門の単独型施設で行われています。

大切なポイントは、ご家族の休息(レスパイト)も正式な利用目的として認められていることです。冠婚葬祭や出張などの用事があるときだけでなく、介護に疲れたので少し休みたいという理由でも堂々と利用できます。

利用には要支援1以上の要介護認定と、ケアプランへの位置づけが必要です。要介護の方はケアマネジャー(居宅介護支援・自己負担なし)、要支援の方は地域包括支援センターが相談窓口になります。

ショートステイにはどんな種類がある?

結論介護保険のショートステイには、生活支援が中心の短期入所生活介護と、医療やリハビリ付きの短期入所療養介護の2種類があります。このほか、保険外で全額自費の有料ショートステイもあります。

一般にショートステイと呼ぶときは、短期入所生活介護を指すことがほとんどです。たんの吸引や経管栄養など医療的ケアが日常的に必要な方は、介護老人保健施設(老健)や介護医療院で行われる短期入所療養介護が候補になります。

有料ショートステイは、有料老人ホームなどの空室を活用した保険外サービスです。要介護認定の結果を待たずに利用できるのが特徴で、費用は1泊1万〜3万円程度と施設による幅があります。入居前のお試し宿泊として使われることも多くあります。

種類主な実施施設特徴
短期入所生活介護(一般的なショートステイ)特別養護老人ホーム(特養)併設・単独型施設食事・入浴など生活介護が中心。介護保険適用
短期入所療養介護(医療型ショートステイ)介護老人保健施設(老健)・介護医療院など医師・看護師による医療管理やリハビリ付き。介護保険適用
有料ショートステイ(保険外)有料老人ホームなどの空室全額自費(1泊1万〜3万円程度が目安)。認定前や連続30日超でも利用しやすい

ショートステイの費用はいくら?1日あたりの自己負担目安

結論費用は、介護サービス費の自己負担(1〜3割)に居住費・食費・日常生活費の実費を加えた合計です。1割負担の方なら、実費も含めて1日あたりおおむね3,000〜4,500円が目安です。

介護サービス費の自己負担は、要介護度と部屋のタイプで決まります。下の表は併設型・従来型個室の目安で、ユニット型個室はこれより1日100円前後高くなります。このほか送迎や機能訓練などの加算分が1日あたり数十〜数百円加わる場合があります。

1泊2日では介護サービス費が2日分かかる計算が一般的です。要介護3・1割負担・多床室の場合、食費・居住費も合わせて1泊2日で5,000〜6,000円前後が一つの目安になります。

要介護度介護サービス費の自己負担目安(1割・1日あたり)
要支援1約451円
要支援2約561円
要介護1約603円
要介護2約672円
要介護3約745円
要介護4約815円
要介護5約884円

併設型・従来型個室の基本単位数を1単位=10円・自己負担1割で概算した目安です(出典: 厚生労働省 令和6年度介護報酬改定、2026年時点)。地域単価や加算により変わります。

居住費・食費はいくら?補足給付で安くなる?

結論居住費と食費は介護保険の対象外の実費で、国の基準費用額では食費が1日約1,445円、居住費は部屋のタイプにより約915〜2,066円です。住民税非課税世帯などの方は補足給付により減額されます。

低所得の方は補足給付(特定入所者介護サービス費)の対象で、所得や資産に応じた負担限度額まで居住費・食費が下がります。ショートステイもこの制度の対象です。利用には市区町村への申請と負担限度額認定証が必要なので、初回利用の前に手続きしておきましょう。

また、介護サービス費の自己負担分は高額介護サービス費の対象となり、一般的な所得の世帯では月44,400円が上限です。居住費・食費・日常生活費は高額介護サービス費の対象外である点に注意してください。

項目1日あたりの基準費用額(目安)
食費約1,445円
居住費(多床室)約915円
居住費(従来型個室)約1,231円
居住費(ユニット型個室)約2,066円

国が示す基準費用額(令和6年8月改定)に基づく1日あたりの目安です(出典: 厚生労働省、2026年時点)。実際の金額は施設ごとに設定され、理美容代などの日常生活費が別途かかります。

何日まで泊まれる?連続利用は30日までのルール

結論介護保険で利用できるのは連続30日までで、31日目は全額自己負担になります。また、利用日数の合計は要介護認定の有効期間のおおむね半数を超えないことが目安とされています。

介護保険での連続利用は30日までと定められており、31日目は保険が使えず全額自費です。実務では31日目だけ自費で泊まり、32日目から再び保険を使う運用もあります(後述のロングショート)。なお連続30日を超える長期利用には報酬の減算(適正化)が設けられており、施設側が長期の受け入れに慎重になる一因となっています。

おおむね半数という目安は機械的な締め切りではなく、心身の状況やご家族の事情から特に必要と認められる場合は、これを超えてケアプランに位置づけることも可能とされています。

また、ショートステイの介護サービス費は区分支給限度基準額(例: 要介護3で月約27万円分)の枠を使います。使いすぎると訪問介護やデイサービスに充てられる枠が減るため、月全体のバランスをケアマネジャーと設計することが大切です。

ルール内容
連続利用の上限連続30日まで(31日目は全額自費)
利用日数の目安要介護認定の有効期間のおおむね半数以内(例: 有効期間12か月なら約180日)
支給限度額との関係区分支給限度基準額の範囲内で他の在宅サービスと組み合わせる

厚生労働省の運営基準等に基づく一般的な運用です(2026年時点)。個別の判断はケアマネジャーにご確認ください。

予約が取れないときは?予約しやすくするコツ

結論ショートステイは希望が集中しやすく、お盆・年末年始や土日は1〜3か月前に満床になる施設も少なくありません。早めの相談と複数施設への利用登録が予約のコツです。

多くの施設は利用月の2〜3か月前から予約を受け付けており、人気の日程は受付開始直後に埋まる傾向があります。予約を取りやすくするには、1か所に絞らず2〜3施設に利用登録しておくことが効果的です。急な事情で今すぐ預けたい場合は、緊急受け入れ枠のある施設や保険外の有料ショートステイ、小規模多機能型居宅介護の宿泊も選択肢になります。

相談現場では、法事や結婚式の日程が決まったその日のうちにケアマネジャーへ連絡した方ほど、希望どおりに予約が取れています。また、初回利用を繁忙期の長期連泊にせず、平日の1泊2日で本人と施設がお互いに慣れておくと、いざというときの受け入れが格段にスムーズです。

  • 予定が決まった時点ですぐケアマネジャーに相談する(2〜3か月前が目安)
  • 1か所に絞らず2〜3施設に利用登録しておく
  • 第2・第3希望日まで日程に幅を持たせて伝える
  • キャンセル待ちを申し込んでおく(直前に空きが出ることは珍しくありません)
  • 初回は平日の1泊2日から試して施設に慣れておく

ショートステイはこんなときに使う

結論ご家族の冠婚葬祭や出張、介護疲れの休息、退院直後のつなぎ、施設入居前のお試しなど、在宅介護を続けるための一時的な支えとして幅広く活用されています。

上手な使い方は、介護疲れを感じてからではなく、感じる前に月1回など定期的に組み込むことです。休息が生活のリズムに入っていると、介護する方の共倒れや体調悪化といった事態を防ぎやすくなります。

施設入居を検討している段階なら、お試しとしての利用もおすすめです。集団生活になじめるか、夜間の様子はどうかを入居前に確認でき、ご本人の不安をやわらげる効果も期待できます。

利用場面使い方の例
家族の冠婚葬祭・出張・入院数日間の宿泊で介護をまるごと代替
介護疲れの休息(レスパイト)月1回など定期利用で共倒れを防ぐ
退院直後で在宅の準備が未了住宅改修やサービス調整までのつなぎ
施設入居前のお試し集団生活や夜間の様子を事前に確認
ご本人の気分転換・機能訓練レクリエーションやリハビリに参加

連続利用・ロングショートとは?特養待機の橋渡しに

結論ロングショートとは、30日ごとに自費日を挟みながらショートステイを長期連続利用する方法です。特別養護老人ホーム(特養)の入居待ちの橋渡しとしてよく使われますが、費用は割高になりやすい点に注意が必要です。

特養は原則要介護3以上が対象で、地域によっては入居まで数か月〜数年待つことがあります。在宅での介護が難しいご家庭では、待機期間中の住まい代わりとしてロングショートが使われているのが実情です。

注意点は主に3つです。第一に、31日目などの自費日(1日1万円前後かかることもあります)で費用がかさむこと。第二に、介護サービス費が区分支給限度基準額の枠を大きく使い、超えた分が全額自己負担になること。第三に、あくまで在宅サービスのため同じ居室に居続けられる保証はなく、予約状況によっては一時帰宅や施設変更を求められる場合があることです。

費用の総額は月10万円前後+自費日分が目安で、特養の多床室に本入居した場合と同程度かやや高くなることもあります。長引きそうなら、有料老人ホームでの待機も含めた資金計画をケアマネジャーや相談員と一緒に立てておくと安心です。

項目月額の目安(30日利用・要介護3)
介護サービス費の自己負担(1割)約22,000〜25,000円
食費(約1,445円×30日)約43,000円
居住費(多床室・約915円×30日)約27,000円
日常生活費(理美容代など)約5,000〜10,000円
合計約9.5万〜11万円+自費日の費用

要介護3・自己負担1割・多床室・国の基準費用額で30日利用を概算した目安です(2026年時点)。加算や施設の設定、自費日の料金により前後します。

ショートステイと施設入居、判断の分かれ目は?

結論在宅生活を続ける前提で一時的に休むならショートステイ、介護の負担が恒常的に限界を超えているなら施設入居の検討が一般的です。利用日数の増え方が判断のサインになります。

一つの目安として、ショートステイの利用が月の半分を超えてきたら住まいの見直しを考えるサインといわれます。認定有効期間の半数という日数ルールの面でも、環境の変化が続くことによるご本人の負担の面でも、常時の介護が必要な段階では入居系サービスの方が生活が安定しやすいためです。

夜間の介護で家族が眠れない日が続く、排せつ介助が一日に何度も必要といった状態は、在宅介護の限界サインかもしれません。選択肢は特養だけでなく、介護付き有料老人ホームやグループホーム(認知症対応型共同生活介護)など幅広くあります。

介護の窓口では、関西4府県(大阪・京都・兵庫・奈良)でショートステイから施設入居への切り替えを迷っている方のご相談を無料で承っています。空き状況や費用の比較を相談員がお調べしますので、お気軽にお声かけください。

状況考えられる選択肢
介護者の休息や一時的な不在が理由ショートステイの単発・定期利用
利用日数が月の半分を超えてきたロングショートや施設入居の検討を開始
夜間介護で家族の睡眠が削られている特養・介護付き有料老人ホームなど入居の検討
特養の入居待ちで在宅が難しいロングショートや有料老人ホームでの待機

よくある質問

ショートステイは要介護認定がなくても利用できますか?

介護保険のショートステイは、要支援1以上の認定を受けた方が対象です。認定前や非該当(自立)の方は、有料老人ホームなどが行う保険外の有料ショートステイを全額自費で利用する方法があります。お急ぎの場合は市区町村の地域包括支援センターに相談してみてください。

ショートステイの費用は1泊いくらくらいですか?

1割負担の方で、介護サービス費と食費・居住費を合わせて1日あたり約3,000〜4,500円が目安です。1泊2日では介護サービス費などが2日分かかるため、合計5,000〜7,000円程度をみておくと安心です。住民税非課税世帯などの方は補足給付で居住費・食費が減額されます。

ショートステイは連続で何日まで利用できますか?

介護保険が適用されるのは連続30日までで、31日目は全額自己負担になります。実務では自費日を1日挟んで再び保険利用を続けるロングショートという使い方もあります。利用日数の合計は要介護認定の有効期間のおおむね半数以内が目安とされています。

ショートステイの予約はいつからできますか?

施設により異なりますが、利用月の2〜3か月前から受け付ける施設が一般的です。人気の日程は受付開始直後に埋まることもあるため、予定が決まったら早めにケアマネジャーへ相談し、複数の施設に利用登録しておくと安心です。

ショートステイ中に体調が悪くなったらどうなりますか?

看護職員や協力医療機関が対応し、必要に応じて受診や救急搬送、ご家族への連絡が行われます。医療的ケアが日常的に必要な方は、医師や看護師の体制が手厚い短期入所療養介護(介護老人保健施設(老健)など)を選ぶと安心です。

ショートステイを利用しながら特養の入居を待てますか?

可能です。特別養護老人ホーム(特養)は原則要介護3以上が対象で、待機中に30日ごとの自費日を挟むロングショートで過ごす方は少なくありません。ただし費用は月10万円前後かかることが多いため、ケアマネジャーと資金計画を立てておきましょう。

参考(一次情報)

  • 厚生労働省 介護サービス情報公表システム「どんなサービスがあるの?-短期入所生活介護(ショートステイ)」
  • 厚生労働省「令和6年度介護報酬改定について」
  • 厚生労働省「介護保険施設等における居住費・食費の基準費用額(令和6年8月改定)」
  • 厚生労働省「指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準」

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