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最終更新: 2026-07-05

デイサービスとは?内容・費用・1日の流れ

デイサービス(通所介護)とは、日帰りで食事・入浴・機能訓練・レクリエーションを受けられる介護保険サービスです。1日の流れ、デイケアとの違い、要介護度別の費用目安、嫌がる親への声かけや選び方まで、はじめての方向けにやさしく解説します。

この記事の要点

  • デイサービス(通所介護)は、日帰りで施設に通い、食事・入浴・機能訓練・レクリエーションを受けられる介護保険サービスです
  • 費用は自己負担1割の場合で1回あたり約658円〜1,148円(通常規模型・7〜8時間)に、食費など1回500〜800円程度の実費が加わるのが目安です
  • リハビリを重視したい場合は、医師の指示のもとで専門職がリハビリを行うデイケア(通所リハビリテーション)との違いを確認しましょう
  • 本人の閉じこもり防止と、ご家族が介護を休む時間(レスパイト)の両方に役立つサービスです
  • 要支援1・2の方は、市区町村の総合事業のデイサービスを利用します。窓口は地域包括支援センターです

デイサービス(通所介護)とは?どんなサービス?

結論デイサービス(通所介護)とは、要介護の方が日帰りで施設に通い、食事・入浴・機能訓練・レクリエーションなどを受けられる介護保険サービスです。送迎付きで、自宅での生活を続けながら利用できます。

デイサービスの正式名称は通所介護です。朝に送迎車で施設へ行き、夕方に自宅へ帰る日帰り型のサービスで、食事・入浴・機能訓練・レクリエーションを1日の中でまとめて受けられるのが特徴です。宿泊を伴わないため、住み慣れた自宅での暮らしを続けながら、足りない部分のケアを補うことができます。

対象となるのは、原則として要介護1〜5の認定を受けた方です。要支援1・2の方は、市区町村が実施する総合事業のデイサービスを利用する形が一般的です(詳しくは後の章で解説します)。利用の際は、ケアマネジャーが作成するケアプランにデイサービスを位置づけてもらう流れになります。ケアプランの作成やケアマネジャーへの依頼に自己負担はかかりません。

デイサービスと一口にいっても、定員19名以上の通常規模の事業所のほか、定員18名以下の小規模な地域密着型通所介護、認知症の方専用の認知症対応型通所介護(認知症デイ)などの種類があります。少人数の落ち着いた環境が合う方、にぎやかな雰囲気が好きな方など相性はさまざまです。

滞在時間や内容も事業所によりさまざまで、7〜8時間しっかり過ごす1日型のほか、入浴や昼食を省いた3〜4時間程度の半日型(運動特化型)もあります。多くの事業所は日曜や年末年始を除いて営業しており、土曜日に利用できるところも少なくありません。利用する曜日や回数は、本人の体調やご家族の予定に合わせてケアプランで調整できます。

  • 自宅と施設の間の送迎(送迎車)
  • 健康チェック(血圧・体温・脈拍の測定)
  • 昼食の提供と食事介助、口腔ケア
  • 入浴(見守りや介助つき)
  • 機能訓練(体操や歩行訓練など)
  • レクリエーションや利用者同士の交流

デイサービスの1日の流れは?送迎から帰宅まで

結論朝のお迎えから夕方のお送りまで、健康チェック・入浴・昼食・機能訓練・レクリエーションの順で過ごすのが一般的です。1日型ではおおむね7〜8時間を施設で過ごします。

入浴は浴室の広さの関係で午前と午後に分かれて案内されることが多く、寝たまま入れる機械浴(リフト浴)に対応する事業所もあります。送迎は職員が玄関先まで迎えに来てくれ、車いすのまま乗車できる車両を備えているのが一般的です。半日型では入浴や昼食がない分、リハビリ体操などの運動プログラムが中心になります。

持ち物は、着替え・タオル・服用中の薬・連絡帳などが基本です。事業所とご家族は連絡帳でその日の体調や様子をやり取りするため、食事の量や血圧、機能訓練への取り組みなど、家庭では見えにくい日中の様子を把握できる安心感もあります。入浴がある日は、着替えの下着や上着を多めに用意しておくと安心です。

時間の目安過ごし方の例
8時30分〜9時30分送迎車でお迎え。到着後はお茶を飲みながら談話
9時30分〜健康チェック(血圧・体温・脈拍)
10時00分〜入浴(順番に案内)。待ち時間は体操や趣味活動
12時00分〜昼食・服薬の確認・口腔ケア
13時00分〜休憩(横になれる事業所もあります)
14時00分〜機能訓練・レクリエーション
15時00分〜おやつ・お茶の時間
16時00分〜17時00分送迎車で自宅へお送り

7時間以上8時間未満の1日型の一例です。時間割やプログラムは事業所ごとに異なるため、見学時に確認しましょう。

デイサービスとデイケア(通所リハビリテーション)の違いは?

結論いちばんの違いは目的です。デイサービスは生活支援と交流が中心、デイケア(通所リハビリテーション)は医師の指示に基づくリハビリが中心という役割の違いがあります。

名前が似ているため混同されやすいのですが、デイケアは医療系のサービスで、医師の管理のもと理学療法士(PT)や作業療法士(OT)などのリハビリ専門職が個別にかかわる点が異なります。週1回はデイケアでリハビリ、週2回はデイサービスで入浴と交流、というように両方を組み合わせることも可能です。

また、デイケアは病院・診療所や介護老人保健施設(老健)に併設されていることが多く、退院直後などリハビリの必要性が高い時期はデイケアを使い、状態が落ち着いたらデイサービスに移る、という使い分けもよく見られます。どちらが合うかは体の状態と目的によるため、ケアマネジャーに相談しながら決めると安心です。

項目デイサービス(通所介護)デイケア(通所リハビリテーション)
主な目的生活支援・交流・閉じこもり防止心身機能の回復・維持のためのリハビリ
リハビリ体制機能訓練指導員による機能訓練医師の指示のもと理学療法士・作業療法士などが実施
医師の配置なしあり
主な運営元社会福祉法人・民間企業など病院・診療所・介護老人保健施設(老健)
費用感比較的低めリハビリ体制がある分やや高め
向いている方入浴支援や交流の機会がほしい方退院後などに専門的なリハビリを続けたい方

デイサービスの費用はいくら?1回あたりの自己負担の目安

結論1日型(7〜8時間)の基本料金は、自己負担1割で1回あたり約658円〜1,148円が目安です。これに食費などの実費と加算が上乗せされます。

介護保険が適用される基本料金は、要介護度・利用時間・事業所の規模で決まります。自己負担の割合は原則1割で、一定以上の所得がある方は2割または3割です。次の表は、利用者の多い通常規模型で7時間以上8時間未満利用した場合の目安です。

  • 利用時間が短いほど基本料金は下がります(半日型は1日型のおおむね半分強が目安です)
  • 定員18名以下の地域密着型通所介護は、同じ時間でもやや高めの単位設定です
  • 入浴介助加算(1割負担で1回40円程度から)や個別機能訓練加算、職員の処遇改善に関する加算が上乗せされるのが通常です
要介護度基本単位(1回あたり)自己負担1割の目安
要介護1658単位約658円
要介護2777単位約777円
要介護3900単位約900円
要介護41,023単位約1,023円
要介護51,148単位約1,148円

厚生労働省の令和6年度(2024年度)介護報酬改定に基づく通常規模型・7時間以上8時間未満の基本単位を、1単位=10円で概算した2026年時点の目安です。地域や事業所規模、利用時間によって変わり、自己負担割合が2〜3割の方はこの2〜3倍になります。

食費など介護保険が使えない実費はいくらかかる?

結論昼食代・おやつ代・おむつ代などは介護保険の対象外で、全額自己負担の実費です。食費は1食500〜800円程度が目安です。

基本料金に加算と実費を合わせると、1割負担の方が1日型を1回利用した場合の総額は1,500〜2,500円程度に収まることが一般的です。たとえば要介護2の方が週2回(月8〜9回)利用すると、月1万3,000円〜2万円前後が目安になります。区分支給限度額(要介護2は月約19.7万円分)の範囲内であれば、訪問介護など他のサービスと組み合わせても自己負担は1〜3割のままです。

なお、介護保険の自己負担(食費などの実費を除く)が月の上限額(一般的な所得の世帯で月44,400円)を超えたときは、高額介護サービス費として超えた分が払い戻されます。デイサービスだけで上限に達することはまれですが、複数のサービスを併用する場合は知っておくと安心です。

実費の項目1回あたりの目安備考
昼食代500〜800円程度おやつ代込みの事業所もあります
おやつ代50〜100円程度昼食代と別に集める場合
教養娯楽費・材料費0〜100円程度レクリエーションの材料代など
おむつ代使った分の実費自宅から持参できる事業所が多いです

金額は事業所ごとに異なる2026年時点の一般的な目安です。契約前に重要事項説明書で必ず確認しましょう。

デイサービスはどんな人・どんな家族に向いている?

結論家に閉じこもりがちな方や自宅での入浴が難しくなってきた方、そして介護を担うご家族が休む時間を必要としている場合に向いています。

ご本人にとっては、外出のきっかけができて生活リズムが整い、会話や役割が生まれることが大きなメリットです。閉じこもりや運動不足は心身の衰えにつながりやすいとされるため、週1〜2回の通いは介護予防の面でも役立ちます。浴槽をまたぐのが不安な方が、見守りつきで安全に入浴できることも通う理由の1つです。特に退職や配偶者との死別のあとは外出が急に減りやすく、デイサービスが社会とのつながりを保つ場になります。

ご家族にとっては、介護をいったん休んで自分の時間を取り戻せるレスパイト(休息)としての役割があります。本人がデイサービスで過ごす日中に仕事や家事、通院や休息の時間を確保できるため、仕事と介護の両立や共倒れの防止に欠かせないサービスといえます。

一方で、常時医療的なケアが必要な方や、集団での活動がどうしても合わない方には、訪問介護や訪問看護、少人数の認知症対応型通所介護(認知症デイ)などのほうが合う場合もあります。向き不向きも含めて、ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談しながら組み立てていきましょう。

  • 1人で入浴するのが難しくなってきた
  • 外出や会話の機会が減り、閉じこもりがちになっている
  • 日中に1人で過ごす時間が長く、家族が心配している
  • 介護する家族が休息や仕事の時間を確保したい
  • 生活リズムが乱れ、昼夜逆転ぎみになっている

デイサービスを嫌がる親にはどう声をかける?

結論「介護を受けに行く場所」ではなく、本人の楽しみや役割、家族を助けるためという形で誘うと受け入れられやすくなります。お試しで1回だけという提案も有効です。

相談現場では、「親がデイサービスを嫌がって困っている」というご相談が非常に多くあります。ご本人は、介護される場所に行くことを自分の衰えを認めることのように感じて抵抗しているケースが多く、正面から説得するほどかたくなになりがちです。まずは1回だけの体験利用にして、「合わなければやめていい」と退路を用意して送り出したところ、通ううちに友人ができて本人から行きたがるようになった、という例は少なくありません。

なお、何度誘っても強い拒否が続く場合、無理強いは逆効果になりやすいものです。時間をおいて雰囲気の違う事業所を提案し直す、訪問介護など訪問系のサービスから始めて外部の支援に慣れてもらうなど、段階を踏む方法もあります。ご本人の気持ちには波があるものなので、一度断られてもあきらめず、間をおいて軽く誘い直してみることも大切です。

  • 「体操教室」「お風呂つきのサロン」など、本人が受け入れやすい言葉で誘う
  • 「1回だけお試しで。合わなければやめていいから」と退路を用意する
  • 主治医やケアマネジャーなど、本人が信頼する第三者から勧めてもらう
  • 「行ってくれると私が助かる」と、家族のためという形でお願いする
  • 見学だけ・昼食だけなど、小さな一歩から始める
  • 嫌がる理由(雰囲気やレクの内容など)を聞き、事業所選びで解消する

失敗しないデイサービスの選び方は?見学と体験利用がカギ

結論パンフレットや料金だけで決めず、必ず見学と体験利用をして、本人に合う雰囲気かどうかを確かめるのが失敗しないコツです。

デイサービスは事業所ごとの個性が大きく、リハビリに力を入れる事業所、入浴設備が充実した事業所、趣味活動が豊富な事業所などさまざまです。本人が「また行きたい」と思えるかどうかが長続きの分かれ目になるため、候補を2〜3か所に絞って見学し、1日体験してから決める流れが一般的です。見学は、実際に活動している平日の日中の時間帯に行くと普段の様子がよくわかります。確認したいポイントを表にまとめました。

体験利用の後は、本人の感想だけでなく、帰宅後の表情や疲れ具合も判断材料になります。通い始めてから合わないと感じた場合も、事業所の変更は可能です。担当のケアマネジャーに率直に伝えて調整してもらいましょう。まだケアマネジャーが決まっていない段階なら、地域包括支援センターに相談すると事業所選びから支援してもらえます。

確認ポイント見学・体験でチェックしたいこと
利用者の様子表情が明るいか。放っておかれている人がいないか
職員の対応声かけが丁寧か。利用者を名前で呼んでいるか
プログラム本人の好みに合うレクリエーションや機能訓練があるか
入浴設備個浴・大浴場・機械浴など、本人の状態に合うか
食事味や、きざみ食・とろみ食など形態の対応
送迎自宅が送迎範囲内か。乗車時間が長すぎないか

要支援1・2の場合は?総合事業のデイサービスを利用します

結論要支援1・2の方は、市区町村が運営する総合事業(介護予防・日常生活支援総合事業)の通所型サービスを利用するのが基本です。申し込みの窓口は地域包括支援センターです。

要介護1〜5の方が使う通所介護と異なり、要支援1・2の方向けのデイサービスは市区町村の総合事業に移行しており、通所型サービスと呼ばれます。内容は従来のデイサービスに近いものから体操中心の短時間型まで地域によって幅があり、料金も市区町村ごとに定められています。月額定額制で、要支援1は週1回程度、要支援2は週2回程度の利用が目安とされるのが一般的です。名称や自己負担額も地域ごとに異なるため、お住まいの市区町村の案内で確認しましょう。

利用したいときは、お住まいの地域の地域包括支援センターに相談し、介護予防ケアプランを作成してもらいます。要介護認定を受けていない方でも、基本チェックリストという簡単な質問票で総合事業の対象になる場合があります。要支援の段階から通いの場を持つことは、要介護状態への進行を防ぐ介護予防として重視されています。

デイサービスを利用しても在宅での生活がきびしくなってきた、施設への住み替えも視野に入れたい、という段階のご相談も含めて、介護の窓口では相談員が無料で承っています。お気軽にご相談ください。

よくある質問

デイサービスは週に何回まで利用できますか?

法律上の回数制限はなく、要介護度ごとの区分支給限度額の範囲内でケアプランに位置づけて決めます。たとえば要介護1(限度額は月約16.8万円分)の方なら、他のサービスとの組み合わせにもよりますが、週2〜3回程度は無理なく収まることが一般的です。回数を増やしたいときは、まずケアマネジャーに相談しましょう。

デイサービスを利用するには何から始めればいいですか?

要介護認定を受けていることが前提です。認定済みの方は担当のケアマネジャーに希望を伝え、ケアプランに組み込んでもらったうえで、事業所の見学・契約へ進むのが一般的な流れです。まだ認定を受けていない場合は、市区町村の窓口か地域包括支援センターで認定の申請から始めましょう。

認知症があってもデイサービスに通えますか?

通えます。多くのデイサービスで認知症の方を受け入れているほか、認知症の方専用で少人数の認知症対応型通所介護(認知症デイ)というサービスもあります。症状や性格に合う事業所の選び方は、ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談すると安心です。

入浴だけ・半日だけの利用もできますか?

3〜4時間程度の半日型を設けている事業所があり、運動中心で入浴のないタイプが多い一方、短時間でも入浴に対応する事業所もあります。1日型の中で、入浴を主な目的に利用している方も多くいらっしゃいます。希望の過ごし方をケアマネジャーに伝えて、対応できる事業所を探してもらいましょう。

体験利用や見学はできますか?費用はかかりますか?

ほとんどの事業所で見学や1日体験が可能です。体験時の費用は、無料の場合から昼食代などの実費のみの場合、通常料金がかかる場合まで事業所により異なります。申し込みはケアマネジャー経由か、事業所への直接連絡が一般的です。

デイサービスの送迎はどこまで来てもらえますか?

事業所ごとに送迎範囲(サービス実施地域)が決められており、おおむね車で片道20〜30分以内が目安とされることが多いです。自宅が範囲内かどうかに加えて、玄関から車までの乗り降りを介助してもらえるかも契約前に確認しましょう。範囲外でも相談に応じてもらえる場合があります。

参考(一次情報)

  • 厚生労働省 令和6年度介護報酬改定について
  • 厚生労働省 介護サービス情報公表システム(どんなサービスがあるの?)
  • 厚生労働省 介護予防・日常生活支援総合事業
  • WAM NET(独立行政法人福祉医療機構) サービス紹介 通所介護(デイサービス)

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