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最終更新: 2026-07-11

高齢者の心不全とは

心不全とは、心臓のポンプ機能が低下し、全身に必要な血液を送り出せなくなる状態です。急性増悪と回復を繰り返しながら進行しやすい経過の特徴、在宅介護で負担になりやすい点、介護付き有料老人ホームや介護老人保健施設を考え始めるタイミングをやさしく解説します。

この記事の要点

  • 心不全とは、心臓のポンプ機能が低下して全身に必要な血液を送り出せなくなる状態です。日本循環器学会・日本心不全学会のガイドラインでは、症状のない段階も含めて進行度をステージA〜Dの4段階で捉えます
  • 心不全の食事管理では塩分を1日6g未満に抑える食事療法がすすめられることが多く、毎日同じ条件で行う体重測定が状態把握の基本とされています
  • 数日で体重が1〜2kg程度増える、少し動いただけで息切れがする、足のむくみが強くなるといった変化は、体に水分がたまる増悪のサインとされています
  • 心不全は入退院を繰り返しながら悪化しやすいとされ、介護老人保健施設(老健)は要介護1以上、特別養護老人ホーム(特養)は原則要介護3以上が対象です。在宅生活が難しくなる前の情報収集がすすめられます
  • 介護老人保健施設(老健)の基準費用額(2024年8月時点)は食費が1日1,445円、ユニット型個室の居住費が1日2,066円が目安で、非課税世帯は補足給付により軽減される場合があります

心不全とは、どのような病気なの?

結論心不全とは、心臓のポンプ機能が低下し、全身が必要とする血液を十分に送り出せなくなる状態のことです。日本循環器学会・日本心不全学会は「心臓が悪いために息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気」と説明しています。

心不全とは、狭心症や心筋梗塞、不整脈、心臓弁膜症、高血圧といった心臓の病気が進行した結果、心臓のポンプ機能が弱まり、全身に必要な血液を送り出せなくなった状態を指す言葉です。特定の一つの病名ではなく、さまざまな心臓病が行き着く先として使われる総称という点が、はじめて聞く方には分かりにくいところかもしれません。

「心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気」というのは、日本循環器学会・日本心不全学会が心不全をわかりやすく説明した言葉です。「だんだん悪くなり」とあるとおり、心不全は風邪のように治って終わる病気ではなく、時間をかけて付き合っていく病気とされています。高齢化に伴って心不全の患者数は今後も増え続けると見込まれており、こうした状況は心不全パンデミックとも呼ばれています。

とはいえ、診断されてすぐに生活が大きく変わるわけではありません。多くの方は、薬による治療と日々の体調管理を続けながら、これまでどおりの生活を送ります。この記事では、心不全がたどりやすい経過の特徴、在宅介護で負担になりやすいポイント、そして施設入居を考え始めるタイミングの目安を順に解説します。なお、医療に関する説明は一般的な情報の整理です。ご本人の状態や今後の見通しについては、主治医・かかりつけ医にご相談ください。

心不全はなぜ治らない病気だと言われるの?

結論心不全は薬や生活管理で症状を落ち着かせることはできても、心臓の機能そのものを元どおりに治すことは難しいとされています。日本循環器学会・日本心不全学会のガイドラインでは、進行度をステージA〜Dの4段階で捉え、急性増悪による入院と回復を繰り返しながら少しずつ悪化していく経過をたどりやすいとされています。

心不全の経過は、山を一つ越えるたびに元の高さまで戻りきらないことが多いと例えられることがあります。息切れやむくみが強まる急性増悪(急性非代償性心不全)が起こると、入院して点滴の薬や酸素投与で状態を落ち着かせます。いったん退院できても、心臓の機能が発症前と同じ水準まで完全に回復するとは限らず、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、階段を下りるように少しずつ悪化していく経過をたどりやすいとされています。

こうした経過をわかりやすく捉えるために、日本循環器学会・日本心不全学会のガイドラインでは、心不全の進行度をステージA〜Dの4段階で示す考え方が使われています。まだ症状のない段階から含まれているのが特徴で、はじめて聞くと戸惑うかもしれませんが、今どのあたりにいるのかを主治医と共有する目安として役立ちます。

ステージ状態の目安この記事での位置づけ
ステージA(心不全リスク)高血圧・糖尿病・脂質異常症などのリスク因子はあるが、心臓の異常や心不全の症状はまだない段階生活習慣の管理が中心で、施設入居はまだ話題になりにくい段階です
ステージB(前心不全)心筋梗塞の既往や心機能の低下などが見つかっているが、息切れやむくみなどの自覚症状はまだない段階定期受診と服薬管理が中心です。この記事を読んでいる方が多いのもこの段階です
ステージC(心不全)心臓の異常に加えて、息切れやむくみなど心不全の症状が現れている、または現れたことがある段階在宅での食事・体重・服薬管理の比重が増し、増悪による入退院が起こりやすくなります
ステージD(進行性心不全)安静にしていても症状が強く、標準的な治療を続けても入退院を繰り返す段階在宅介護の負担が大きくなりやすく、施設や緩和的なケアを具体的に検討する時期です

日本循環器学会・日本心不全学会「急性・慢性心不全診療ガイドライン」で示されているステージ分類(2026年時点)をもとに、記事向けに言葉を補って整理しています。どのステージにあたるか、今後の見通しは主治医が個々の状態を見て判断します。

在宅介護では、どのような食事管理が必要になるの?

結論心不全の在宅介護では、食塩相当量を1日6g未満に抑える食事療法がすすめられることが多く、あわせて医師の指示による水分量の管理が柱になります。塩分や水分のとりすぎは体に水分がたまる原因となり、症状の増悪につながりやすいとされています。

心不全では、塩分や水分をとりすぎると体に水分がたまりやすくなり、心臓の負担が増して息切れやむくみが強まるという悪循環が起こりやすいとされています。そのため食塩相当量を1日6g未満に抑える食事療法がすすめられることが多く、水分量についても状態に応じて医師から目安を示されることがあります。

とはいえ、味付けを一気に薄くすると食欲が落ち、高齢の方はかえって体力や栄養状態を落としてしまうことがあります。だしや酸味、香辛料を活用して薄味でもおいしく感じられる工夫をしたり、漬物・練り製品・インスタント食品など塩分が思いのほか多い食品を把握しておいたりすることが、無理なく続けるコツとされています。栄養士や訪問看護師と相談しながら、その方に合った減塩の工夫を見つけていくご家族も多くいます。

水分については、すべての方が厳しく制限するわけではなく、症状の程度によって指示が異なります。むくみや息切れが強いときは水分量を少なめに調整する一方、必要以上に水分を絞りすぎるとかえって脱水につながることもあるため、自己判断で極端に制限しないことも大切とされています。

毎日の体重測定や服薬管理は、なぜそんなに大事なの?

結論毎日同じタイミングで測る体重測定は、体にたまった水分量を映す指標になるため、増悪の早期発見に役立つとされています。あわせて、利尿薬などの飲み忘れや自己判断での中断を防ぐ服薬管理も、入院を防ぐうえで欠かせません。

心不全では、体に余分な水分がたまると体重が増えます。毎朝、排尿を済ませたあと・食事の前など、毎日同じタイミングで測る体重測定を続けることで、むくみとして目に見える前の段階で水分のたまり具合に気づける場合があるとされています。手帳やノート、スマートフォンのアプリに記録し、変化の流れを主治医や訪問看護師と共有すると、増悪の早期発見につながりやすくなります。

服薬管理も同じくらい重要です。心不全の治療薬には、体の余分な水分を尿として出す利尿薬や、心臓の負担を軽くする薬など、種類の異なる薬を複数組み合わせて使うことが多く、自己判断で量を減らしたり中断したりすると症状が急に悪化することがあるとされています。高齢の方は薬の種類が多くなりがちで、飲み忘れや飲み間違いも起こりやすいため、お薬カレンダーや一包化、ご家族や訪問看護師による声かけなど、続けやすい仕組みづくりが助けになります。

  • 体重は毎日同じ時間帯・同じ服装で測り、記録する
  • 塩分・水分の目安は自己判断せず、主治医の指示に沿って調整する
  • 薬は自己判断で減らしたり中止したりしない。飲み忘れたときの対応も事前に確認しておく
  • 新しく市販薬(風邪薬・痛み止めなど)を使うときは、事前に主治医・薬剤師に相談する
  • 発熱や下痢など体調不良のときは、いつもよりこまめに体重と症状を確認する

息切れやむくみなど、増悪のサインはどう見分ければいいの?

結論心不全の増悪のサインには、数日で体重が1〜2kg程度増える、少し動いただけで息切れがする、横になると苦しい、足に靴下の跡がつくほどのむくみが出る、といった変化があります。気づいたら早めに主治医・かかりつけ医に連絡することがすすめられています。

増悪のサインの現れ方には個人差がありますが、多くの心不全の患者さん向け資料で共通して挙げられているのが、体重・息切れ・むくみの3点です。次のような変化に気づいたら、次の受診を待たずに早めに連絡することがすすめられています。

気づきたい変化具体的な目安考えられること
体重の急な増加数日(2〜3日程度)で1〜2kgほど増える体に水分がたまり始めているサインとされています
息切れの悪化以前より少ない動作(着替え・トイレ歩行など)で息が上がる心臓が全身に酸素を送る力が弱まっている可能性があるとされています
横になると苦しい夜、横になると咳や息苦しさが出て、座ると楽になる肺に水分がたまり始めているサインの一つとされています
むくみ(浮腫)の悪化靴下の跡が消えにくい、靴がきつく感じる、足がだるく重い下半身に水分がたまっているサインとされています
尿量の減少・だるさ尿の量が減った、理由がはっきりしないだるさが続く心臓の働きが低下しているサインの一つとされています

一般的な目安の整理であり、診断や重症度を判断するものではありません。個人差があり、当てはまる症状があっても心不全の悪化とは限りません。気になる変化があれば、自己判断せず早めに主治医・かかりつけ医にご相談ください。ただし、安静にしていても強い息苦しさが続く、会話ができない、胸に強い痛みがある、意識がもうろうとするといった場合は、主治医への連絡を待たず、ためらわず119番で救急要請してください

入退院を繰り返すうちに、なぜ在宅介護が難しくなっていくの?

結論在宅介護は、急性増悪による入院と退院を繰り返すうちに、心身の機能が入院前の水準まで戻りきらないことが積み重なり、ご本人の体力とご家族の介護負担がともに増していくことで、限界を迎えやすくなります。

心不全の入院は、多くの場合1〜2週間程度で症状が落ち着き、退院となります。早い段階で医療機関に連絡できれば、薬の調整だけで入院を防げることもあるとされていますが、それでも入退院を繰り返すたびに、筋力や食欲、認知機能などが入院前の水準まで完全には戻りきらないことが積み重なりやすいとされ、結果として要介護度が徐々に上がっていくケースが少なくありません。あわせて、塩分・水分・服薬の管理、体重測定、増悪のサインを見逃さないための日々の見守りをご家族が担い続けることになり、介護する側の心身の負担も比例して大きくなっていきます。

介護の窓口の相談現場では、入退院を繰り返すうちに「そろそろ自宅は難しいかもしれない」と感じてはじめて施設を探し始めるご家族が少なくありません。ただ、退院までの日数は限られていることが多く、あわてて施設を決めることになりがちです。症状が落ち着いている今のうちから情報だけでも集めておくと、実際にそのタイミングが来たときに落ち着いて選べるようになります。

早めの情報収集の候補としてよく挙がるのが、看護職員が配置され医療的な見守りを受けながら暮らせる介護付き有料老人ホーム(介護付き有料)と、リハビリを受けながら在宅復帰を目指す介護老人保健施設(老健)です。介護の窓口では、心不全の管理体制や協力医療機関を確認したうえで、候補となる施設を相談員が無料でお調べします。情報収集の段階からお気軽にご相談ください。次の章では、この2つの施設の違いを詳しく見ていきます。

施設入居は、いつ・どう考え始めればいいの?

結論施設入居は、入退院が重なり始めてから急いで決めるより、症状が落ち着いているうちに情報収集を始めておくほうが選択肢を広く比較検討できます。候補になりやすいのは、看護体制のある介護付き有料老人ホームと介護老人保健施設(老健)です。

「まだ元気に動けているのに、施設のことを考えるなんて」とためらうご家族も多いですが、情報を集めることと実際に入居を決めることは別の話です。パンフレットを取り寄せたり見学の予約をしてみたりする段階では、まだ何も決める必要はありません。むしろ心不全が今どのステージにあり、今後どのような経過をたどりやすいかを主治医に確認しながら早めに選択肢を知っておくことが、いざというときにご本人にもご家族にも無理のない決断につながります。

施設の候補は、目的によって変わります。長く安定して暮らす場を探すなら看護体制のある介護付き有料老人ホーム(介護付き有料)、入院後のリハビリを経て自宅復帰を目指すなら介護老人保健施設(老健)が中心的な選択肢になります。両者の主な違いを表にまとめました。

比較の視点介護付き有料老人ホーム(介護付き有料)介護老人保健施設(老健)
主な目的看護・介護の体制がある住まいで、長期的に生活する入院後のリハビリを行い、在宅復帰を目指す(長期入所は前提としない)
入居・入所の条件施設ごとに基準が異なるが、要支援・要介護の方が対象になりやすい要介護1以上の方が対象となるのが一般的です
医療・看護の体制日中の看護職員配置が基準。24時間看護は施設によって異なる常勤の医師と、比較的手厚い看護職員の配置が基準とされています
費用の考え方入居金・月額費用とも施設ごとに大きく異なる(施設が独自に設定する)介護保険の対象で自己負担1〜3割。食費・居住費は基準費用額をもとに算定される
心不全の方が検討する場面塩分・水分管理や体重測定の見守りを含め、長く安定して暮らしたいとき入院後の体力低下から、在宅に戻る前にリハビリと医学管理を受けたいとき

2026年時点の一般的な傾向です。要介護度・自己負担割合(1〜3割)・部屋タイプ(多床室かユニット型個室か)によって費用は変わり、同じ施設種別でも施設ごとに体制は異なります。介護老人保健施設(老健)の基準費用額(2024年8月時点)は、食費が1日1,445円、ユニット型個室の居住費が1日2,066円が目安で、非課税世帯は所得に応じた補足給付により軽減される場合があります(従来型の多床室の居住費は施設の種類により異なります)。介護付き有料老人ホームの費用は施設が独自に定めるため、入居金の有無を含め個別の確認が必要です。

心不全が進むと、在宅酸素療法(HOT)が必要になることはあるの?

結論心不全が進行して肺に水分がたまりやすくなったり、血液中の酸素が不足しやすくなったりすると、在宅酸素療法(HOT)が必要になる場合があります。機器を使いながら生活する治療で、施設でも比較的受け入れられやすいとされています。

在宅酸素療法(HOT)は、血液中の酸素が不足しがちな方が、医師の処方に基づいて自宅や施設で酸素吸入を続ける治療です。在宅酸素療法の対象はCOPD(慢性閉塞性肺疾患)が中心とされていますが、重い慢性心不全で肺に水分がたまり、酸素の取り込みが難しくなった場合にも、在宅酸素療法の対象となることがあるとされています。

心不全の方の在宅酸素療法は、機器の管理と日々の見守りが中心となるため、たん吸引のように職員が常時医療行為を行うケアと比べると、対応できる施設は比較的多い傾向です。ただし、酸素の流量の管理や体調急変時の対応など、施設ごとに確認しておきたいポイントもあります。在宅酸素療法の費用の目安や、老人ホームでの受け入れの傾向については、当サイトの別記事「在宅酸素療法(HOT)とは」でくわしく解説していますので、あわせてご覧ください。

心不全が進んだ終末期には、どんなケアが必要になるの?

結論心不全が進行し、治療を続けても入退院を繰り返すステージDまで進むと、苦痛をやわらげることを重視した緩和的なケアや、看取りを見据えたケアが必要になる場合があります。ご本人の意思を確認しながら、家族と医療者で話し合って決めていくことが大切です。

先ほどのステージ分類でいうステージD(進行性心不全)は、標準的な治療を続けても症状が改善しにくく、心臓移植や補助人工心臓、緩和ケアなどが検討の対象になる段階とされています。がんの終末期と同じように、心不全の終末期でも、息苦しさやだるさなどの苦痛をやわらげることを目的とした緩和ケアが重視されるようになってきました

この段階では、無理な延命治療を行うかどうか、最期をどこでどのように過ごしたいかを、ご本人・ご家族・主治医で繰り返し話し合っておくことが、後悔の少ない選択につながるとされています。看取りに対応する施設は、特別養護老人ホーム(特養)や介護付き有料老人ホームのほか、医療的な管理がより重くなった場合には介護医療院が選択肢になることもあります。看取りの考え方や施設での流れ、費用の目安については、当サイトの別記事「看取りとは」で詳しく解説していますので、気持ちの整理がついたときにあわせてお読みください。

心不全は、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら少しずつ進む病気だからこそ、今日・明日であわてて何かを決める必要はありません。ただ、症状が落ち着いている時期に経過の特徴と選択肢を知っておくことは、この先ご本人とご家族が納得できる選択をするための備えになります。介護の窓口では、心不全の方の施設探しや情報収集について、相談員が無料でお話をうかがっています。不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

よくある質問

心不全とは一言でいうとどのような病気ですか?

心不全とは、心臓のポンプ機能が低下し、全身に必要な血液を送り出せなくなる状態のことです。日本循環器学会・日本心不全学会は「心臓が悪いために息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気」と説明しており、一つの病名ではなく、さまざまな心臓病が進行した先に起こる状態を指す言葉です。

心不全と診断されたら、すぐに施設への入居が必要になりますか?

いいえ、必ずしもそうとは限りません。多くの方は、薬による治療と食事・体重・服薬の管理を続けながら、自宅でこれまでどおりの生活を送ります。施設が具体的に話題になりやすいのは、入退院を繰り返すようになり、在宅での管理が難しくなってきた段階からです。

在宅介護で、家族が特に注意することは何ですか?

塩分(1日6g未満が目安とされています)と水分の管理、毎日同じ条件での体重測定、薬の飲み忘れや自己判断での中断を防ぐ服薬管理の3つが基本です。あわせて、体重の急な増加や息切れ・むくみの悪化など、増悪のサインに早く気づくことも重要とされています。

体重が増えたら、どのくらいで医療機関に連絡すればよいですか?

数日で1〜2kg程度の急な増加がみられる場合は、体に水分がたまっているサインとされ、早めの連絡がすすめられています。ただし目安には個人差があるため、自己判断で様子を見続けるのは避け、具体的な連絡の基準は主治医・かかりつけ医にあらかじめ確認しておくと安心です。

介護老人保健施設(老健)と介護付き有料老人ホーム、心不全の方にはどちらが向いていますか?

目的によって異なります。入院後のリハビリを経て自宅復帰を目指す場合は要介護1以上を対象とする老健が、看護体制のある住まいで長期的に暮らしたい場合は介護付き有料老人ホームが候補になりやすいとされています。どちらも心不全の管理体制は施設ごとに差があるため、個別の確認が欠かせません。

心不全が進んだ終末期には、どのようなケアが必要になりますか?

治療を続けても入退院を繰り返す段階まで進むと、苦痛をやわらげる緩和的なケアや、看取りを見据えたケアが必要になる場合があります。無理な延命を行うかどうかなどは、ご本人・ご家族・主治医で早めに話し合っておくことがすすめられています。

参考(一次情報)

  • 厚生労働省「循環器病対策推進基本計画」
  • 日本循環器学会・日本心不全学会「急性・慢性心不全診療ガイドライン」
  • 国立循環器病研究センター「心不全」(患者・市民向け疾患情報)
  • 厚生労働省「介護報酬改定」(令和6年度・基準費用額)

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